【春高バレー・新潟】笑顔・涙…青春をバレーに注いだ選手たち 熱戦の舞台裏…敗退校の思い

11月2日・3日に行われた、春の高校バレー・新潟県予選の決勝ラウンド。春高への切符をかけて熱戦を展開した選手たちの舞台裏に迫りました。
11月2日・3日に行われた、春の高校バレー・新潟県予選の決勝ラウンド。春高への切符をかけて熱戦を展開した選手たちの舞台裏に迫りました。

男子の準々決勝…第3シードの北越と県高校総体で北越に敗れ、リベンジを誓う関根学園の対戦。因縁の対決は、フルセットまでもつれる展開となります。

ボールをエース・山内に集め、シード校の意地を見せる北越でしたが、初優勝を目指した北越の戦いは準々決勝で終わりました。

【北越3年 山内拓也 主将】
「このあと、後輩には未来があるし、頑張ってほしい。後輩たちに、この思いが伝わったらいいと思う。みんなは頑張って」

【北越2年 柄澤陽斗 選手】
「県内一のセッターになるしかない」

【北越1年 大場叶夢 選手】
「秋地区、勝ちましょう」

一方、女子の準決勝で敗れた中越。

【中越1年 横山千紗 選手】
「自分も3年生と絶対、春高に行きたかった。もう1試合したかった」

涙を流す1年生セッターを慰めるのは、キャプテンの長井。

【中越3年 長井璃子 主将】
「今までキツい場面でも、大事なときでも、自分を信じてトスを持ってきてくれてありがとうと言った。仲間が信じて私に持ってきてくれて、楽しいバレーボールができてうれしかった」

その中越を破って決勝に進んだのが、連覇を狙う新潟中央。3年連続同じ対戦カードとなった決勝は、長岡商業が第1セット・第2セットともに競り合いを制します。

新潟中央にとっては、あとがなくなった運命の第3セット。

【新潟中央 佐藤淳司 監督】
「ここからがスタート。これから3セットとるということ、3連続でとるということなんだから、さっきまでの戦い方を変えたらダメ。拾えるものをきちっと拾って、詰め返せばチャンスは十二分にある。諦めたらダメだぞ。もう一回やり直そう」

【新潟中央 選手】
「自分たちで、ここからじゃないの」

【新潟中央 佐藤淳司 監督】
「行くんだよ。俺たちは」

3年間の思いをのせて懸命に食らいつきますが、連覇の夢は絶たれてしまいました。

【新潟中央 佐藤淳司 監督】
「お前たちがやってきたこと、一生懸命努力したことは間違いない。3年間、濃かったなというのを噛みしめながら、現実はしっかり受け止めて、必ずこれが生きるときがくるから」

新潟中央と同じく2年連続の春高を目指した男子の上越総合技術。松木監督とエース・松木は親子鷹で臨む最後の大会に。

【上越総合技術 松木知寿 監督】
「何かやらないと変わらない。レシーブしのごう、レシーブとにかく」

チームメイトも松木にボールを集め、粘りますが、2年連続で春高の舞台に立つことは叶いませんでした。

【上越総合技術3年 松木太一 選手】
「一緒に春高に行きたかったが、連れて行けなかったので、大学ではいい結果を残して、また恩返しできるように、もっと大きくなって頑張る」

涙を流していたのは、選手を支え続けてきたマネージャーも。

【上越総合技術マネージャー 渡部美桜さん】
「悔しい。でも、みんなで頑張れたことがよかったと思う」

Q.伝えたいことは?
「大好きです。ありがとうございました」

様々なドラマとともに幕閉じた春高の県予選。優勝した男子の東京学館新潟と女子の長岡商業は、敗れた高校の思いも胸に春高の舞台に臨みます。

【東京学館新潟 高橋快 主将】
「この最高の仲間と春高で戦えることがとてもうれしい。全国制覇目指して頑張ります!応援よろしくお願いします」

【長岡商業 外山杏奈 主将】
「インターハイではベスト16で終わってしまったので、ベスト8以上いけるように、全員バレーで戦っていきたい」

春の高校バレーは来年1月4日に開幕します。最終更新日:Mon, 06 Nov 2023 19:11:04 +0900