五泉市初 “移動図書館”が山間地へ!本の貸出だけでなく…地域のつながりや“声”を大切に【新潟】

読書の秋を迎える中、新潟県五泉市は山間地に暮らす人たちにも気軽に本を読んでもらおうと移動図書館を始めました。「走る小さな図書館」は、本だけでなく住民同士の心のつながりも提供していました。
読書の秋を迎える中、新潟県五泉市は山間地に暮らす人たちにも気軽に本を読んでもらおうと移動図書館を始めました。「走る小さな図書館」は、本だけでなく住民同士の心のつながりも提供していました。

10月3日、五泉市で行われたのは移動図書館の出発式です。

この移動図書館は、車に本を乗せて出向くことで、図書館から遠い地域の人にも気軽に本を読んでほしいと企画されました。

【五泉市 田辺正幸 市長】
「図書離れ・文字離れとしても、なんだかんだ本・雑誌を読んで、そういった中から知識を闊達にして、人間性を高める・心を高めることは、普遍的なことだと思ってる」

田辺正幸市長も期待を寄せる中、移動図書館は最初の目的地・田川内集落へ。

【桶屋美圭アナウンサー】
「移動図書館は山間の集落にある地域の集会場に到着しました。車の中を見てみますと、園芸や趣味・小説など、様々なジャンルに分けられた約200冊の本が入っています」

早速、周辺住民が集まります。

【住民】
「移動図書館が来るので珍しいなと」

【住民】
「どんな本があるかなと思って来てみた」

こちらの女性は、趣味の編み物の本を借りることに。

【五泉市 田辺正幸 市長】
「今年から編み物をやるんですか?」

【編み物の本を借りた女性】
「いや、ずっとやっているんですけど、形にならなかったり」

現在、田川内集落に暮らしているのは13世帯・20人。過疎化に加え、高齢化も進む中、移動図書館が果たす役割は本の貸し出しだけではありません。

【五泉市 田辺正幸 市長】
「今は本の貸出だけだが、色んな声がここで出てくると思う。それを汎用して、コミュニケーションを活性化したい」

住民同士のつながりやそこで生まれる「声」も大切にしていく考えです。

【五泉市立図書館 齋藤達哉 館長】
「これから読書の秋のシーズンになるので、その中でゆっくり秋の夜長を楽しんでいただけたら」

移動図書館は今後、3か所・12エリアを巡回します。最終更新日:Tue, 03 Oct 2023 18:45:55 +0900