原発事故3つの検証 『池内氏の総括』を11月公表へ “立地自治体の適格性”も課題として提示【新潟】

福島第一原発事故に関する、新潟県の「3つの検証」をめぐり、検証総括委員会の池内了元委員長は独自にまとめている総括を11月に公表すると明らかにしました。東京電力だけでなく、立地自治体の適格性など、さらに議論すべき課題点を挙げているということです。
福島第一原発事故に関する、新潟県の「3つの検証」をめぐり、検証総括委員会の池内了元委員長は独自にまとめている総括を11月に公表すると明らかにしました。東京電力だけでなく、立地自治体の適格性など、さらに議論すべき課題点を挙げているということです。

県の3つの検証をめぐっては、県と検証総括委員会の池内了元委員長の間で議論の内容についての意見が食い違ったまま委員の任期が切れ、9月、県は自ら「各委員会の報告書に矛盾はなかった」とする総括を公表しました。

これを受け、花角知事は柏崎刈羽原発の再稼働議論を進めるとしていますが…

【検証総括委員会 池内了 元委員長】
「県の総括は総括じゃない。単に報告書の簡略版」

県の総括を批判する池内元委員長は10月16日、会見を開き、県とは別に独自にまとめている総括を11月22日に公表すると明らかにしました。

総括は100ページ近くに及び、大雪時の避難など、各委員会ごとにさらに議論が必要な事項のほか、知事が迅速な判断ができるのかという「立地自治体の適格性」なども課題として提示しているということです。

【検証総括委員会 池内了 元委員長】
「報告書に対して、批判なり、意見なり、コメントなりを付けたもの。皆さんに各委員会の報告書を再度読んでいただくことを期待している」

池内元委員長は総括で「柏崎刈羽原発の再稼動の賛否には言及していない」として、県民それぞれの判断の材料にしてほしいとの考えを示しました。最終更新日:Mon, 16 Oct 2023 18:59:28 +0900