原発巡る県独自の”3つの検証”総括が終了 今後の原発再稼働議論はどう進められる?【新潟】

花角知事を含めこれまで3人の知事は、福島第一原発事故を巡る県独自の3つの検証が終わるまでは柏崎刈羽原発の再稼働議論はできないと繰り返してきましたが、今回検証の総括が終わったことで、これから柏崎刈羽原発の再稼働議論が始まることになります。
花角知事を含めこれまで3人の知事は、福島第一原発事故を巡る県独自の3つの検証が終わるまでは柏崎刈羽原発の再稼働議論はできないと繰り返してきましたが、今回検証の総括が終わったことで、これから柏崎刈羽原発の再稼働議論が始まることになります。

ただその柏崎刈羽原発を運営する東京電力は今、そもそも原発を運転できる状況にはありません。

テロ対策の不備が相次いだことで核燃料の移動を禁止する事実上の運転禁止命令が出されている東京電力。原子力規制委員会による追加検査が終わらず命令解除の見通しも立っていません。

さらに東京電力に原発を運転する能力があるのか、その適格性についての再評価を原子力規制委員会が行っている状況で、この適格性の再評価が再稼働議論にも影響することになります。花角知事は13日の会見で「再評価の結果をいただかないと結論にはいかないと思う」と話し、3カ月ほどかかるとされる再評価の結果を待つ考えを示しています。

そして再稼働議論をどのように進めるのかは白紙の状態です。花角知事は県民の声や有識者、世界情勢やエネルギーをめぐる動向など様々なことを考慮して「何が最適かを判断」したあと県民の意思を問う考えですが、どのように結論を導きだすのかは決まっていません。

県民の声をどのように聞くのか、そして花角知事が判断を下したあとどのように県民の意思を確認するのか重要な部分が定まっていないのが現状です。その「県民の声を聞く」ということに関して会見では次のような発言もありました。

【花角知事】
「声を聞いていくということいろんな人がどうせ・・・というかこれまでもはっきり色んな声があるが県として本格的に声を集めていく」

県民の声を丁寧に聞く姿勢が求められる中、原発の再稼働という重要なテーマの議論を充実させるためには、その方法など議論の道筋を早く示す必要があると言えます。最終更新日:Wed, 13 Sep 2023 18:50:30 +0900