新潟県内初!長岡市でAI活用した“漏水調査” 調査期間は3年短縮 経費も6割削減へ

目に見えない水道管の水漏れを効率的に見つけ出そうと、AIを活用した取り組みが新潟県内で初めて長岡市に導入されました。
目に見えない水道管の水漏れを効率的に見つけ出そうと、AIを活用した取り組みが新潟県内で初めて長岡市に導入されました。

12月6日、新潟県長岡市の寺泊地域で行われたのは、水道管からの水漏れ調査です。

【記者リポート】
「漏水探知機を地面に下ろしながらゆっくりと歩いています。実際に漏水している場所を探しているということです」

一見、普通の調査のようですが、AIによる解析という県内で初めての技術が使われています。

人工衛星から地下約3mに向けて電磁波を出し、その反射をAIが解析して、水道管から水が漏れている可能性があるエリアを半径100mまで絞り込みます。

実際の地図では、一部の水道管が黄色にマークされていて、このマークが漏水している可能性を示しているということです。

今年度は、寺泊地域や越路地域など6つの地域の水道管を対象に調査が行われ、漏水の可能性のある場所が247カ所見つかりました。

【長岡市水道局】
「止水栓があって、そこで(漏水に)近い音がする。敷地内での漏水の可能性が高い」

実際にAIが示した場所を見ると、水道管からの漏水を発見。

【長岡市水道局】
「ピンクがかった色は水道の塩素に反応して出る」

長岡市水道局が管理している水道管は全長約2200kmで、これまでは10年ごとに全ての水道管を調査していましたが、この技術の導入によって調査期間は3年に短縮され、経費も6割削減できるということです。

【長岡市水道局 高野亮一 次長】
「早く漏水箇所を特定して、貴重な水資源の有効利用と漏水に起因した道路の陥没とか二次被害の防止に取り組んでいきたい」最終更新日:Thu, 07 Dec 2023 18:46:34 +0900