東京電力に原発を運転する“適格性”は… 柏崎刈羽原発で原子力規制委による“現地検査”始まる

東京電力に原子力発電所を運転する適格性があるのかを判断するため、原子力規制委員会は9月11日、柏崎刈羽原子力発電所で安全性の向上に関する社内規定などの検査を始めました。
東京電力に原子力発電所を運転する適格性があるのかを判断するため、原子力規制委員会は9月11日、柏崎刈羽原子力発電所で安全性の向上に関する社内規定などの検査を始めました。

11日、柏崎刈羽原子力発電所へ現地検査に入ったのは、原子力規制庁の検査官7人です。

【原子力規制庁 古金谷敏之 緊急事態対策官】
「本日から3日間でございますけれども、適格性確認に関する原子力規制検査をしたいと思いますので、よろしくお願いします」

2017年、原子力規制委員会は、東京電力が保安規定の中に安全性の向上など「7つの約束」を盛り込むことを条件に原発を運転する適格性を認めていました。

しかし、その後、柏崎刈羽原発ではテロ対策の不備が相次いで発生し、事実上の運転禁止命令が出される事態に。

適格性の再評価が必要だとして、原子力規制委員会は約束が遵守されているか確認するための検査を8月末に開始しました。

【柏崎刈羽原子力発電所 福田俊彦 原子力・立地本部長】
「我々のありのままの姿をオープンな姿勢で見ていただくということで、誠心誠意対応したいと考えている」

現地検査が行われるのは今回が初めてです。

検査官は東京電力が8月末の公開会合で説明した内容を基に、安全性の向上に向けた社内規定など、関連する書類や取り組み状況の記録を確認します。

【原子力規制庁 古金谷敏之 緊急事態対策官】
「7つの約束を具体化している、東京電力における具体的な実績例みたいなものを中心に話を聞いた」

現地検査は13日まで行われ、原子力規制委員会は約3カ月をかけて適格性を判断する方針です。最終更新日:Mon, 11 Sep 2023 18:37:01 +0900