新潟市東区のごみステーション…
【記者リポート】
「ゴミ集積場の脇に段ボール2箱が置かれていてそれぞれ4頭、3頭ずつ計7頭の猫が捨てられていたということです」
今年4月、段ボールの中から見つかったのが7匹の「子ネコ」でした。
【通報した人】
「段ボールの箱の中からにゃんにゃんというネコの鳴き声がするということで、どうしたんだろうと。テープで貼られて閉じられた形。なんでこんなことするんだろうと思ってね」
新潟市内では、5月にも2件・8匹のネコが捨てられていて、いずれも動物愛護センターが保護したと言います。
【新潟市動物愛護センター 登坂友一所長】
「今年に限ってはなぜか4月、5月で3件出ているというような事実で、これ以上こういった事件を起こさないでほしいという願いで発表させてもらいました」
新潟市内では、昨年度も3件10匹のネコが遺棄されるなど、毎年捨てられたネコが保護されていると言うことです。では、なぜネコが捨てられる事件が相次ぐのでしょうか。
【新潟市動物愛護センター 星野勇矢さん】
「1回の出産で最大8匹生まれると言われている。妊娠期間も短いので、すごい勢いで増えてしまう」
ネコは生後半年ほどで妊娠が可能になる上、年に数回出産できることからメスを1匹飼うと1年後には20匹以上、2年後には80匹以上、3年後には2000匹以上になり、多頭飼育崩壊を引き起こす可能性があります。
尊い小さな命を守るためにもネコを飼育する際には室内で飼うこと、不妊去勢手術をすることが重要です。
【新潟市動物愛護センター 星野勇矢さん】
「外出してしまうと不妊手術をしていなければ気が付けば妊娠して帰ってきているということもある」
それでもやむを得ない事情などで育てられなくなった場合は…
【新潟市動物愛護センター 星野勇矢さん】
「動物愛護センターや動物愛護団体などの身近な人に相談することから始めて欲しい」
また、星野さんは「これからの時期はダンボ-ルに入れて遺棄すると猫が熱中症になってしまい、生存確率が低くなってしまうため、絶対にやめて欲しい」と話しています。可愛いからと一時の感情で飼うのではなく、責任を持って育てることが大切です。