猛暑で“紅葉”にも異変!? 見頃なのに物足りない…名所に多くの見物客も「鮮やかさが…」【新潟】

11月16日、見頃を迎えている新潟市の紅葉の名所には、県内・県外から多くの人が訪れていました。しかし、今年はその紅葉に“ある異変”が起きているようです。
11月16日、見頃を迎えている新潟市の紅葉の名所には、県内・県外から多くの人が訪れていました。しかし、今年はその紅葉に“ある異変”が起きているようです。

【桶屋美圭アナウンサー】
「新潟市秋葉区の紅葉の名所に来ています。赤く染まったモミジが太陽の光に照らされて、美しい風情があります」

新潟市秋葉区にある中野邸記念館。

1万2000坪ある庭園「泉恵園」には、約130種類・2000本のモミジが植えられていて、毎年、県内・県外から多くの見物客が訪れます。

【訪れた人】
「毎年来ているので、今年も」

【訪れた人】
「ここは紅葉が非常にきれい。ほかに、これだけモミジがたくさんあるところはなかなかない」

しかし…

【訪れた人】
「暑さのせいかもしれないけど、全体的に赤みとか鮮やかさが少ない。今年は」

【訪れた人】
「色が…赤くない。去年より赤さが少ない」

毎年11月には、庭園がモミジで真っ赤に染まりますが、2014年の映像と比較してみると、今年は鮮やかさが少し物足りない様子…

【中野邸記念館事務局 和田薫さん】
「今年は夏の暑さで葉っぱが傷んでいるので、物足りない部分は多々ある」

葉っぱを見てみると…

【桶屋美圭アナウンサー】
「右側は赤く色づいたモミジ。左側は日に焼けて茶色くなってしまっています」

その原因を県立植物園で尋ねると…

【新潟県立植物園 管理運営課 田中良明 参事】
「夏の影響で、木にも体力があんまりないんじゃないかなと」

今年の猛暑が影響したと言います。モミジの木は葉っぱから栄養分を吸収していますが、猛暑によって木が弱ってしまったため、例年よりも多く葉っぱから栄養分を吸収。

これによって葉っぱの色素が失われ、落葉も早くなっているのではないかと推察しています。

【新潟県立植物園 管理運営課 田中良明 参事】
「普通の年だったら、(栄養を)半分残すところをほとんど栄養を吸収してしまっていて、それで葉っぱが急に老化してしまって、紅葉というステップを踏まないで、もう落としてしまっている」

7月から9月までの2カ月間で35℃を超える猛暑日が37日間あった秋葉区。モミジにとっても過酷な暑さだったようです。

【中野邸記念館事務局 和田薫さん】
「赤・黄たまに緑とか、だいだいとか様々な色の木があるので、そういったコントラストも楽しんでいただければ」最終更新日:Thu, 16 Nov 2023 18:35:32 +0900