空き瓶の中で船の模型を完成させるボトルシップ。
【長谷川珠子リポート】
「こちらの作品はボトルが磨りガラスになっていて中が見えませんが、のぞき穴から中をのぞくと、実際に船の模型が入っているのが分かります。非常に精巧なデザインです」
気になるのは、瓶の口より大きい模型の組み立て方。
ボトルシップ愛好歴40年の石本秀雄さんは「作品づくりには欠かせないものがある」と話します。
【石本秀雄さん】
「自分たちで作った工具」
自作した細長い工具を瓶の中に入れて指の代わりに動かし、細かい部品を組み立てていくと言います。
【石本秀雄さん】
「中で糸をつまむ」
緻密な作業を要するため、完成までに4年をかけた作品も。
【石本秀雄さん】
Q.魅力は?
「達成感。最後の糸をぷつんと切った後は、お酒が進む」
その一方で…
【石本秀雄さん】
「平均年齢が80歳くらい。若い人が全然入ってこないので、ゆくゆくはその趣味もなくなるのではと危惧しているところ」
県内の愛好会もおととし解散するなど、一部では“絶滅危惧趣味”とも言われていますが、展示会には子どもも多く訪れていました。
【小学生】
「小さいのにボトルに入れられるのがすごいと思った」
【小学生】
「難しそうだけど、できるのならやってみたい」
【石本秀雄さん】
「夏休みの工作で作って持っていくと、鼻高々になるんじゃないかと思う」
この夏はロマンあるボトルシップの世界に浸ってみるのも良いかもしれません。最終更新日:Fri, 04 Aug 2023 19:06:53 +0900