異変も?水不足の川を児童が調査 “生き物”への影響は… 上流のダムでは貯水率3%に【新潟・五泉市】

新潟県五泉市の早出川で地元の小学生が川に住む水生生物の調査を行いました。上流の早出川ダムで貯水率が低下し、川の水位も減る中、生き物への影響は?
新潟県五泉市の早出川で地元の小学生が川に住む水生生物の調査を行いました。上流の早出川ダムで貯水率が低下し、川の水位も減る中、生き物への影響は?

五泉市の早出川で8月31日行われたのは、阿賀野川河川事務所が企画した地元の小学校の4年生を対象にした水生生物の調査会です。

川にすむ生物を調べ、水質を調査することが狙いですが…

【飛田厚史アナウンサー】
「早出川の観察会です。実は水位が低下していて、水生生物への影響も心配されています」

上流にある早出川ダムの貯水率は31日午前10時現在でわずか3%ほどと少なく、早出川の水位も…

【阿賀野川河川事務所 専用調整課 山岸裕子 課長】
「去年の31日の平均水位から比べると、けさの7時時点は30cmほど低い」

川の水位の低下によりこんな影響が。

【児童】
「(生き物)いないかな」

【建設環境研究所 技術部 高木真也 部長】
「水が少なくなって流れが若干弱くなり、暖かくなってしまう」

水不足と高温で水面近くの水温が上がり、生き物は水温の低い川底に潜ったと考えられるといいます。それでも…

【児童】
「すごい!俺、つかまえた。これ何ですか?」

【スタッフ】
「ヌマエビの仲間だと思う」

児童は川底から昆虫を次々に発見。サワガニなどきれいな水にすむ生き物も見つかり、早出川の水質が良好に保たれていることが分かりました。

【児童】
「エビとか色々な魚がいっぱいた。雨が降って、水がいっぱい増えてほしい」

【児童】
「虫がいなくならないように、すごくきれいな水であってほしい」

【阿賀野川河川事務所 専用調整課 山岸裕子 課長】
「水はつくれるわけでもないので、水がもってくれて、生物も無事に生きてくれていたらいいと思う」

この日の調査に協力した建設環境研究所は「水不足が続くと、川が一部干上がり、昆虫や魚の生態に影響が出る恐れもある」と指摘しています。最終更新日:Thu, 31 Aug 2023 18:37:10 +0900