15人犠牲の“7.13水害”から19年… 被災地で黙とう「記憶を語り継がなければ」【新潟】

九州や北陸など全国各地で大雨の被害が相次ぐ中、新潟県内で15人が犠牲となった7.13水害から19年となりました。被害の大きかった三条市と長岡市では堤防が決壊した時刻に合わせ、黙祷が捧げられました。
九州や北陸など全国各地で大雨の被害が相次ぐ中、新潟県内で15人が犠牲となった7.13水害から19年となりました。被害の大きかった三条市と長岡市では堤防が決壊した時刻に合わせ、黙祷が捧げられました。

【桶屋美圭アナウンサー】
「19年前のきょう、三条市では幅117mある五十嵐川をはじめ、6河川・11カ所で堤防が決壊しました」

2004年7月13日に発生した7.13水害。県内では15人が死亡、約1万4000棟の住宅に被害が出ました。

水害から19年、9人が犠牲となった三条市では、滝沢亮市長など約20人が犠牲者をしのびました。

【三条市 滝沢亮 市長】
「今の小学生は水害を経験していない。それが今の中学生も、今の高校生も、ということになっているし、来年は(水害から)20年になる。災害に強い街づくりをさらに進めていかなければならないと改めて決意した」

毎年献花に訪れているという女性は…

【当時被災した人】
「(水位が)膝下あたりで避難したが、あのときのことを考えると怖い」

7.13水害で家が浸水し避難した経験から日頃の備えが大切だと話します。

【当時被災した人】
「避難指示とか色々出ているが、何色になったら逃げる準備をするのか、など言いたい。(どの段階で避難するのかというのを)みんなで決めておいたほうがいい。今のうちから考えておいた方がいい」

一方、刈谷田川の堤防が決壊し、3人が犠牲となった長岡市中之島地域では朝、献花台が設置され、犠牲者をいたむ人が次々と訪れていました。

【献花に訪れた人】
「今のこの景色が一瞬にして失われたので、もう19年経ったのかという思い」

節目の日に合わせてヒマワリが満開となるよう育ててきた団体は…

【中之島ラブフォー隊 原田敏 会長】
「7月13日という日を地域の皆さんが忘れないでくれれば、災害を風化させないことができる」

長岡市の磯田達伸市長などは、堤防が決壊した時刻に合わせて黙とうを捧げました。

【長岡市 磯田達伸 市長】
「(水害への)警戒を怠ることなく、7.13の記憶をしっかり語り継いでいきたい」最終更新日:Thu, 13 Jul 2023 18:41:26 +0900