【松村道子キャスター】
「新潟市西区の新潟工業高校。校舎の周辺には地震の爪痕も見て取れますが、きょうようやく授業が再開する3年生からはホッとした表情も見られています」
新潟市西区の新潟工業高校では、能登半島地震の影響で下水道が損傷し、トイレが使えなくなるなど校舎にも被害が出たため、対面での授業を延期していました。
しかし12日、一部のトイレが復旧したことを受け、15日から学年で登校日を分ける分散登校を実施。この日は3年生の授業が行われました。
【生徒】
「(周囲で)誰もケガがなかったので、普通にこれから授業を受けることが楽しみ」
【生徒】
「テストが近いので、勉強が遅れて不安なところはある」
今回の地震で建物被害を受けた一つが体育館です。
【新潟工業高校 竹田直人 校長】
「液状化で場所によって沈んだり、柱が下がったりして、その部分が少し下がる」
【松村道子キャスター】
「体育館の壁と床の間には大きいところで7cmほどの隙間ができてしまっているが、ある程度の人数で体育の授業をするぶんには問題がないということです」
【先生(生徒へ)】
「体育館、見て分かるように、ちょっと違う。色々感じるところはあると思うが、安全に注意をして授業できるように元気を出してやっていってください」
【生徒】
「(校舎の被害を)聞いたときはびっくりしたが、こうして普通に運動できる場所があることはうれしいことだと思う」
【生徒】
「隙間があって、ヒビも入っていたりして、ちょっと不安な気持ちにはなる。(卒業まで)学校に来る日も少ないので、一日一日を大切に過ごせるように頑張っていきたい」
【新潟工業高校 竹田直人 校長】
「自宅が被害にあっている生徒もいて、その中で生徒たちは頑張ってくれている。とにかくお互いに助け合いながら、協力し合いながら、みんなで頑張っていこうという話をした」
新潟工業高校では当面、学年ごとで交互に登校する分散登校を実施。
3月に予定している卒業式は他の施設を借りて開催する考えです。
新潟工業高校周辺の西区小新地区も地震による影響があちらこちらに残っていますが、授業の再開で日常の風景が一つ戻ってきました。最終更新日:Mon, 15 Jan 2024 18:41:12 +0900