【桶屋美圭アナウンサー】
「立春をすぎ、だんだん暖かくなるこれからの季節、注意が必要なのが花粉症です」
鼻水やくしゃみなど、毎年この時期に多くの人が苦しめられる「花粉症」。
中でもスギ花粉は日本人の3人に1人が罹患しているといわれます。その原因となるスギ花粉は例年2月~4月にかけて飛散しますが…
【幸町耳鼻咽喉科 佐藤浩史 院長】
「今年は暖冬の影響があるので、例年より早く飛散が始まっている印象」
こう話すのは、長岡市の耳鼻科クリニックの佐藤浩史院長です。クリニックでも2週間ほど前から花粉症患者の受診が増えていると言います。
【患者】
「毎年のことながら、やっぱりきつい。早めに来たほうがいいかなということで」
さらに、今年の特徴は「飛散の早さ」だけでなく…
【幸町耳鼻咽喉科 佐藤浩史 院長】
「去年の夏は猛暑だったので、そういった条件の時は花粉が飛びやすい。夏の猛暑と暖冬は花粉症の患者にとっては非常に残念な、つらい気象状況だと思う」
気象条件から飛散量は例年と比べ、多くなることが予想されています。
また、新型コロナウイルスの5類移行でマスクを外す機会が増えたことにより懸念されるのが…
【幸町耳鼻咽喉科 佐藤浩史 院長】
「これまで花粉症の自覚がなくても、この新型コロナ禍で少しずつ花粉に暴露されて、気づかないうちに花粉症になっていたという方が一定いると思う。そういった方が今年初めてマスクを外してシーズンを迎える。自分は花粉症だと思っていない方からすれば、急に症状が出てきてびっくりする」
花粉症の症状は風邪と似ているため、しっかりと見分けることが大切だと言います。
クリニックでは少量の血液で41項目のアレルギーの有無を検査できるということで、花粉症の桶屋アナウンサーも調べてもらいました。
血液を採取し検査すると、スギやブタクサの花粉に反応することが分かりました。
【桶屋美圭アナウンサー】
「自分がどのアレルギーを持っているか把握しておくだけでも違いますね」
佐藤院長は、まずは自分のアレルギーの原因を把握した上で、マスクや眼鏡などによる基本的な対策を講じる必要性を指摘するほか…
【幸町耳鼻咽喉科 佐藤浩史 院長】
「玄関より外で花粉を払って、場合によってはクリーナーのようなもので花粉を徹底的に除去した上で家の中に入る。可能であれば、なるべく早めに入浴して体や髪の毛についた花粉を落とすのも有効」
佐藤院長によりますと、花粉症の有病率は20年前と比べると2.5倍に増加しているそうです。
また、遺伝性があるため子どもの花粉症も増えているということでした。
自分がどんなアレルギーがあるのか知った上で対策することが大切です。最終更新日:Fri, 09 Feb 2024 18:58:42 +0900