【松村道子キャスター】
「鳥屋野球場は建物と周囲の間に30cmほどの段差ができています。この段差が長くにわたって続いています」
1月、グラウンドは液状化によって本来の姿を失ってしまいました。鳥屋野球場は現在、冬期の閉鎖中ですが、春以降も再開のめどは立っていません。
新潟市は、地震の前から鳥屋野球場について老朽化や耐震性不足から建て替えを検討。去年開かれた有識者会議でも、駐車場が狭いことなど様々な問題が指摘されていました。
【新潟市スポーツ施設の未来構想会議 西原康行 会長】
「おおむね今の球場だと限界がある。その中で鳥屋野南部にエコスタジアムがあるが、その近隣につくっていくことが適切ではないかということが議論された」
鳥屋野球場をエコスタジアムの隣に移転させることで、他の都市にはないスポーツエリアを創り出すことが提案されていました。そして…
【松村道子キャスター】
「新潟市のスポーツ施設の将来を考える会議。能登半島地震後では初めての開催です。大きく被災した鳥屋野球場について有識者からどんな意見が出されるでしょうか」
能登半島地震で鳥屋野球場が受けた被害を共有し、始まった2月13日の会議。
【新潟市スポーツ施設の未来構想会議 大野公彦 委員】
「施設の中途半端な直しをして延命処置をするより、新たに刷新してスピーディに建設を進めるかの議論ができたらいい」
【新潟観光コンベンション協会 山口誠二 専務理事】
「やはり、ここは前倒しで早急にあるべき姿に検討すべきなのではないか」
現在の鳥屋野球場を復旧させることはせず、新たな施設の建設を早急に検討する必要があるという意見が相次ぎました。
その後、1時間ほどの非公開での議論を経て…
【新潟市スポーツ施設の未来構想会議 西原康行 会長】
「球場については鳥屋野潟南部に新しい球場をつくろうという、もともとの議論があったので、その方向で進めていくということで本日も結論が出た」
有識者による提言は3月末に中原八一市長に手渡されます。
一方、新潟市は現在、鳥屋野球場の被害を調査していて、現在の球場を修復するかどうかについては未定としています。最終更新日:Tue, 13 Feb 2024 19:24:25 +0900