2月3日から17日まで2次キャンプで毎年恒例の高知を訪れていたアルビレックス新潟。
【堀米悠斗キャプテン】
「天気もよくて、ピッチもいい状態で迎え入れてくれているので、すごく充実した練習ができている」
アジアカップでオーストラリア代表に招集されていたトーマスデンも合流し、全選手30人がそろい踏み。
【松橋力蔵 監督】
「高知に入ってから最初の段階は、守備のことに対しての意識付けというか、ゴール前以外のポイントをトレーニングの中のエッセンスに入れた」
高知キャンプのテーマの一つが守備の強化。
【松橋力蔵 監督】
「使い分け。前から行くところ、それから行かないところ」
意識しているのは、攻守の切り替えのスピードです。
昨シーズン、リーグトップのボール保持率を誇ったアルビ。その特徴をさらに進化させるべく、ボールを失った瞬間から守備に転じ、ボールを奪い返すという意識を植え込んでいきます。
2月7日のカターレ富山との練習試合でもショートカウンターに持ち込む場面が多く見られました。ただ、守備には関してはスピードだけでなく、戦略的に奪いに行く場面も…
【松橋力蔵 監督】
「相手に持たせながら、自分たちが奪おうとしているエリアに誘導することもある」
2本目の開始直後…相手がボールを保持する状況の中、フォワードの鈴木がパスコースを限定。
相手のパスを藤原・ダニーロが狙い、ボールを奪い、カウンターを仕掛け、フリキックを獲得します。
このフリーキックを鈴木がヘディングで流し込み得点が生まれました。
【鈴木孝司 選手】
「相手がゴール前にいる中でも、しっかり決められたのはよかった」
一方、攻撃面で強化を図っているのがサイドを使った攻撃です。
細かいパス回しから相手を崩し、得点するシーンが多かった昨シーズンのアルビ。しかし、クロスからの得点はわずか3点にとどまっていました。
沖縄でのガンバ大阪との練習試合では、長谷川巧のクロスから谷口がゴール。さらに富山戦では新加入のスピードスター・森がスルーパスに反応し、クロスを上げるなど、サイド攻撃への意識を高めているアルビ。
そして、富山との3本目ではサイドから2つの得点が生まれます。
右サイドのスペースに宮本が放ったロングボールに松田が反応し、クロスを供給すると、谷口の左足で合わせゴール。
さらに試合終盤にも、小見が左サイドからクロスを上げ、谷口の2点目のゴールをアシストします。
【谷口海斗 選手】
「詠太郎と小見からいいボールをもらえたので触るだけだった」
【松橋力蔵 監督】
「前方に、どう有益なエリアだったり、スペースだったり、そういうのができるか。セットプレーの最初の1点以外の2点は、まさにそういうスペースをしっかり使えた」
今シーズンてっぺんを目指すアルビの進化に注目です。最終更新日:Mon, 19 Feb 2024 19:50:56 +0900