【坂井輪中学校3年 岡村凜さん】
「私たちを約1カ月半、新通小学校に通わせていただきありがとうございます。一生懸命練習したので、ぜひ聞いてください」
地震発生翌日の坂井輪中学校。
【記者リポート】
「校舎と校舎のつなぎ目の部分ですが、大きく亀裂が入っています」
液状化により校舎は今も使えない状態が続いていて、市は特に被害が大きかった南校舎を解体し、仮設の校舎を建設する方針を決めています。
そんな坂井輪中学校の3年生が地震後、授業のため教室を借りていたのが同じ校区内にある新通小学校です。
1月9日には中学生用のイスと机が運び込まれていました。
そして3月1日、2カ月近く同じ校舎で過ごし、卒業を控えた中学生の歌声を聞こうと多くの児童が集まりました。
【坂井輪中学校 石川潤 校長】
「地震発生以来、校舎が使えないという予想もし得なかった状況が続いていた。色んな苦労があったので、まだあるが、(歌から)勇気をもらった」
受験生でもある3年生。「環境が変わって勉強に集中できないということがないよう、先生たちは最大限寄り添ってきた」と石川校長は話します。
【坂井輪中学校 石川潤 校長】
「今できることをやっていこうという気持ちであったと思っている。一生懸命に学習生活に取り組んでいた」
3月5日には新潟テルサで卒業式が行われます。
【坂井輪中学校 石川潤 校長】
「おそらく、一生の思い出に残る卒業式になると思うし、この経験をぜひ、これからの人生の糧となるように願っている」
中学校生活の最後を想像しなかった形で過ごすことになった3年生。それでも、いま伝えたいのは感謝です。
【応援団】
「小学生の皆さん、ありがとうございました」最終更新日:Sat, 02 Mar 2024 12:02:41 +0900