【齋藤正昂アナウンサー】
「上越市の直江津港です。地面のアスファルトが割れた状態が続いていて、地震から2カ月経った今も液状化の爪痕が見てとれます」
元日の能登半島地震で液状化現象により、コンクリートの地面がひび割れるなどの被害が出た上越市の直江津港。
鉱産品など大量の貨物を輸送するための大型船が着く岸壁が利用できず、輸送量を減らし、小さな船で代替せざるを得ない状態が続いていました。
それでも地震から2カ月を前に2月29日、アスファルトを舗装し直す作業が終了し、大型船用の岸壁が使えるように。
【北陸地方整備局 新潟港湾・空港整備事務所 水内邦夫 工務課長】
「貨物を積み下ろしをする大きなクレーンがここを移動するので、そういったものを安全に動けるような形で復旧をしている状態」
ようやく貨物の輸送が復旧する一方、人の輸送は…
【齋藤正昂アナウンサー】
「佐渡汽船のカーフェリーの車両の待合スペース。こちらも液状化によって地盤が沈下し、地面には水たまりができています」
現在、冬の運休期間中の佐渡汽船・直江津~小木航路のカーフェリー乗り場では今も復旧作業が急ピッチで行われています。
【上越地域振興局直江津港湾事務所 玉井宣雄 次長】
「実際は、船に車を乗り降りする際に、高さを調節して動くような仕掛けになっているが、当面、応急的にここは固定した状態で使う」
航路の再開予定は3月29日。観光シーズンを控え、何としても再開に間に合わせるため、関係者はまずは応急的な工事を懸命に進めているといいます。
【上越地域振興局直江津港湾事務所 玉井宣雄 次長】
「今もこうして関係者の皆さん一生懸命努力しているし、一丸となって、しっかり仕上げていきたい」最終更新日:Fri, 01 Mar 2024 19:16:48 +0900