3月12日、国際原子力機関IAEAのグロッシー事務局長と会談した齋藤健経産大臣。
【齋藤健 経産大臣】
「柏崎刈羽原子力発電所を含め、原子力を安全最優先で最大限活用することが我が国のエネルギー安定供給と脱炭素の両立には必要不可欠」
こう話す齋藤大臣に対し、グロッシー事務局長は「柏崎刈羽原発が速やかに稼働を始めることを妨げるものはない」と言及。
3月25日に始まるIAEAの専門家による調査など、技術的な評価・支援は惜しまないと話しています。
こうした動きとは裏腹に、テロ対策の不備が相次ぎ発覚した柏崎刈羽原発では、原子力規制委員会による事実上の運転禁止命令は去年12月に解除されたばかり…
【齋藤健 経産大臣】
「昨年末に私から小早川社長にお伝えしたが、失われた信用を取り戻すことが極めて重要」
この信頼回復に向けた取り組み方針について、東京電力の小早川智明社長が15日、齋藤大臣に説明する予定です。
複数の関係者によりますと、齋藤大臣は東電の説明を受け、来週にも花角知事に、再稼働への理解を求める方向で調整していることがわかりました。
再稼働への動きを加速させたい政府ですが、能登半島地震を受け、複合災害時の避難のあり方に懸念の声が強まっているほか、「県民の信を問う」とする花角知事は依然としてその方法を示しておらず、再稼働の前提条件である地元同意が得られる見通しは立っていません。最終更新日:Fri, 15 Mar 2024 07:42:44 +0900