新潟県職員の官製談合事件 県は“第三者による調査”を検討「組織風土として問題なかったか…」

去年発生し、新潟県の職員が有罪判決を受けた官製談合事件。花角知事は組織的な風土などについて課題がないか、第三者による調査の実施を検討する考えを明らかにしました。
去年発生し、新潟県の職員が有罪判決を受けた官製談合事件。花角知事は組織的な風土などについて課題がないか、第三者による調査の実施を検討する考えを明らかにしました。

3月14日に開かれた県議会の連合委員会。県議が花角知事へ求めたのは…

【未来にいがた 大渕健 県議】
「新発田地域振興局農村整備部における予定価格漏洩事案について、第三者委員会を設置をして、事実究明及び再発防止策の検討を実施する必要があると考えるところであります」

県新発田地域振興局が発注した工事の入札をめぐり、去年発生した官製談合事件。

今年1月には、新潟地裁が予定価格を漏らした元農村整備部長や落札するなどした建設会社の元顧問らへ有罪判決を言い渡しています。

こうした中、県が行った内部調査では、歴代の農村整備部長など10人中8人が過去に予定価格を漏らしていたことが発覚。

一般競争入札の対象を拡大するなどの再発防止策を定めた一方、組織的な関与については認められなかったと結論づけました。しかし…

【未来にいがた 大渕健 県議】
「独立性・中立性の高い、そういう立場の人が聞き取れば、また話すことは変わってくると思う」

大渕県議は当事者である県の調査では事実の確認に限界があり、専門家などを中心とした第三者委員会を設置すべきと指摘。これに対し、花角知事は…

【花角知事】
「調査において明らかとなった内容は、公判等の内容と相違はなく、また歴代部長の間の供述などにも矛盾もなかったことから、事実関係は把握できているものと考えます」

調査によって事実関係は把握できているとした上で…

【花角知事】
「県の組織風土として何か問題はなかったのか、いわゆる内部統制の面で課題はないのか、改めて外部の第三者に確認・意見をいただくことを検討してまいりたい」

組織的な風土などの課題などについて第三者へ意見を求める考えを示しました。

県は今後調査の方法などを検討していく方針です。最終更新日:Thu, 14 Mar 2024 18:33:53 +0900