6人死亡の工場火災から2年…三幸製菓・佐藤CEOが辞任の意向 遺族「辞任しても責任ついて回る」

三幸製菓の荒川工場で6人が死亡した火災から2年あまり、三幸製菓の佐藤元保CEOが3月末で辞任することを発表しました。全ての生産拠点で再発防止策を講じたことなどを理由に挙げています。
三幸製菓の荒川工場で6人が死亡した火災から2年あまり、三幸製菓の佐藤元保CEOが3月末で辞任することを発表しました。全ての生産拠点で再発防止策を講じたことなどを理由に挙げています。

おととし2月、三幸製菓・荒川工場で発生した火災ではアルバイト従業員など6人が死亡。

それから2年あまり、三幸製菓は佐藤元保CEOの辞任をホームページで発表しました。

火災後三幸製菓が初めて開いた記者会見で自身の経営責任について次のように語っていた佐藤CEO。

【三幸製菓 佐藤元保CEO】
「経営者として、まずは原因究明及び、再発防止を徹底することが今現在の使命であると考えている。本件を風化させることなく、再発防止に取り組むためには、一定の処分やさらなる責任のあり方を検討することも考えている」

佐藤CEOは辞任の理由について、再発防止策を全ての生産拠点で実施・継続できる体制を構築できたこと、そして社内外の意見を集約し、協議できる経営体制を整備できたことを挙げています。

3月中旬、佐藤CEOから直接辞任の意向を伝えられたという遺族は「辞任しても当時の責任はついて回る、これを機に遺族として不満に思っていたことも改善してほしい」とコメント。

この工場火災をめぐっては県警が2月、佐藤CEOを含む経営幹部4人を業務上過失致死傷の疑いで書類送検しています。最終更新日:Fri, 22 Mar 2024 18:46:44 +0900