“ニホンカモシカ”の目撃相次ぐ…見つけても「そっと見守って」 傷つけたり捕獲すると“違反”に【新潟】

暖かい春の陽気に動物たちも活発になっているのでしょうか。新潟県内で国の特別天然記念物・ニホンカモシカの目撃情報が相次いでいます。
暖かい春の陽気に動物たちも活発になっているのでしょうか。新潟県内で国の特別天然記念物・ニホンカモシカの目撃情報が相次いでいます。

【視聴者が撮影した映像】
「あれ、どうしよう。見てるよ、あの人も」
「ヤギだ!ヤギだよ。これ」

新発田市で4月13日に撮影されたこちらの映像。一見、ヤギにも見えるこの動物は国の特別天然記念物に指定されている「ニホンカモシカ」です。

【記者リポート】
「動画のカモシカは、こちらの道を通って奥にある田んぼへと進んでいったそうです。場所としては、近くの山から2~3kmほど離れた場所となっています」

【動画を撮影した女性の父親】
「カモシカが孫のほうを振り向いて見合っている感じ。もの珍しい。映像に声が入っているけど、(孫は)ヤギだと思ってる。かわいらしいよね、あの状況を見ると」

カモシカはこの日、山あいの集落へと向かったといいますが…

【記者リポート】
「カモシカの動画が撮影された翌日には、この新発田市周辺でカモシカの目撃情報が寄せられ、市の職員がガードレール越しのカモシカを見つけています」

14日には約4km離れた場所で再び目撃情報が寄せられ、警察や市の職員などが山へ誘導するため、約4時間にわたってカモシカの足取りを追ったといいます。

【新発田市教育委員会文化行政課 杉山隆 課長補佐】
「ケガはないかなとか、毛並みはどうかなとか、元気かなとか、そういう目で見ていた」

なんともかわいらしいカモシカですが、国の天然記念物に指定されているため、傷つけたり、捕獲した場合、文化財保護法違反となり100万円以下の罰金などが科されることがあります。

去年も新発田市の水路にカモシカの子どもが転落し、救出作業が難航する事態も起きました。

それでも、市はカモシカを見つけた場合は「そっと見守ってほしい」と呼びかけます。

【新発田市教育委員会文化行政課 杉山隆 課長補佐】
「カモシカは基本的にはおとなしい性格をしているので、人に危害を加える生き物ではない。基本的に山へ帰る帰巣本能を持っている」

一方で…17日には十日町市の市街地でもカモシカが出没。

市によりますと、山沿いではなく市街地でカモシカを見かけるのは珍しいことだといいます。

県内で相次ぐカモシカの目撃情報…万が一見かけた場合には、近寄ったり、刺激したりせず、見守ることが重要です。最終更新日:Fri, 19 Apr 2024 18:43:28 +0900