40代息子を殺害し妻も…被告の男(73)初公判で起訴内容認める 新潟・三条市妻子殺傷事件

去年3月、新潟県三条市の自宅で息子を包丁で刺し殺害した罪などに問われている男の初公判が5月13日、新潟地裁で開かれ、男は起訴内容を認めました。
去年3月、新潟県三条市の自宅で息子を包丁で刺し殺害した罪などに問われている男の初公判が5月13日、新潟地裁で開かれ、男は起訴内容を認めました。

殺人と殺人未遂の罪に問われているのは、三条市の無職・阿久津正美被告(73)です。

起訴状などによりますと、阿久津被告は去年3月、三条市の自宅で40代の息子の胸などを包丁で複数回刺し殺害したほか、70代の妻も包丁で刺し殺害しようとした罪に問われています。

13日の初公判で起訴内容について認めた阿久津被告。

今回の裁判では犯行当時、阿久津被告に責任能力があったかどうかや量刑が争点となります。

冒頭陳述で検察側は「心身喪失や耗弱の疑いはなく、完全責任能力が認められる」と主張。そのうえで「強固な殺意に基づく危険な犯行である点を考慮すべき」と指摘しました。

一方の弁護側は事件当時、阿久津被告は健康面の不安があったほか、経済的不安などから心身喪失状態にあったとして無罪を主張しました。

裁判は14日に被告人質問などが行われ、判決は20日に言い渡される予定です。最終更新日:Mon, 13 May 2024 18:37:55 +0900