子どもの不登校は夏休み明けに増える傾向があります。生活リズムの乱れなどから体調や気持ちに影響が出やすい夏休み明け。子どもの心身に表れる異変のサインや対策について医師に聞きました。
■夏休み明けに増える“子どもの不調”
旅行に行ったり、友達と遊んだりと、新潟県内の行楽地も夏休みを満喫する子どもたちの姿が見られましたが、まもなく夏休みが明け、多くの学校で授業が再開します。
この夏休み明けに注意したいのが、子どもの体調や心の変化です。
【エールホームクリニック 澁谷裕之 医師】
「食欲がなくなったり、学校が始まるなと思うとお腹が痛くなったり、そういったことは色々起きる」
こう話すのは、長岡市にあるエールホームクリニックの澁谷裕之医師です。
生活リズムの変化や学校であった負担やストレスを思い出すことで夏休み明けに学校に行きたがらない子どもが増えると言います。
【エールホームクリニック 澁谷裕之 医師】
「新しく始まるというところで緊張感が出たり、子どもなりのストレスを感じたりとか、そういうことは普通に起こり得るんだと思う」
中には、頭痛やめまい・だるさや朝起きられないといった「起立性調節障害」が要因となるケースも。
■元気がない・話をしない…“異変のサイン”
こうした子どもの異変を感じるサインについて澁谷医師は…
【エールホームクリニック 澁谷裕之 医師】
「元気がない、話をしなくなる、ちょっとぐったりする、お腹が痛いと言い出すとか、普段と少しちょっと違ったところに目を配ってあげると、わかりやすいのかなと思う」
元気がない・無気力・集中力や意欲の低下・疲れやすい・腹痛や食欲がないなどといった症状は子どものSOSのサインかもしれません。
■異変みられたら「話を聞いてあげて」
【エールホームクリニック 澁谷裕之 医師】
「症状が出ていたりとか本当に元気がないときに、学校に無理に行かせたりとかは絶対することなく、まずは話を聞いてあげて、そこで必要だと思ったらスクールカウンセラーや専門の人に相談してみたり、時間をかけてじっくりやっていく気持ちが大事なのかなと思う」
夏休み明けは子どもが体調や気持ちに影響を受けやすい時期と認識をした上で対策を取ることが重要です。
【エールホームクリニック 澁谷裕之 医師】
「夏休みが終わる前に、夏休み前の生活に戻してあげること。あとは日常的によく子どもを見て、話をして、コミュニケーションを取ることがやっぱり基本だと思う」