新潟市の動物愛護センターで急増しているのが保護される子猫です。これ以上増えるとセンターでも保護しきれなくなるため里親を募集していますが、一体なぜ保護される子猫が急増しているのかその理由を取材しました。
■保護ネコ急増で収容数が切迫
保護された猫を展示している新潟市中央区にある動物ふれあいセンター。
【新潟市動物愛護センター 笹川元主幹】
「入ってきた時に例えば後ろ足が動きづらいとか、風邪をひいているとか、目やにが出ているとか、そういった子を治療しまして、健康状態確認した上で譲渡できる」
ここにいるのは自らドライフードが食べられるようになり、人にも馴れてきた譲渡できるようになった猫たちです。
【新潟市動物愛護センター 笹川元主幹】
「いい飼い主さんたちにもらわれるというところを努めていきたいと思う」
通常はこの飼育室にいる猫が譲渡されていきますが…
【新潟市動物愛護センター 笹川元主幹】
「非常に収容数が切迫しているということですから、保健所の愛護センターに収容されている猫も譲渡の対象として紹介させていただけたらと思います」
■多頭飼育崩壊が急増の要因に
今年は例年の2倍近い67匹の子猫を保護していて収容できるスペースが逼迫。
動物愛護センターにいるまだ人慣れしていない状態の猫でも譲渡の対象にせざるを得ない現状があると言います。28日も取材をしていると…
【山中麻央アナウンサー】
「新たに3匹の猫がやってきました。獣医さんに爪を切ってもらうなど様子を見てもらっています」
世話ができないという理由で飼い主が3匹の保護を依頼。29日も別の相談があり、3匹を引き取ることになっています。
【新潟市動物愛護センター 笹川元主幹】
「多頭飼育ということで、ご自身でお世話されている猫がすごいスピードで増えてしまって、とてもお世話が追いつかないよという状況に陥ってしまったようなお話とかですね。そういった事案が非常に情報が入ってくるものが多くなりまして…」
猫は年に2、3回出産し、1回で5~6匹産むと言われていて、気づいた時には自分で世話ができなくなるほどに増えていたという多頭飼育崩壊のケースが子猫の保護急増の要因になっているとみられています。
【新潟市動物愛護センター 笹川元主幹】
「自分の抱えられる猫には限界があると思いますので、適正な不妊去勢手術をしていただければ」
笹川さんはこう話した上で保護された猫にいい里親が現れることを願っています。
【新潟市動物愛護センター 笹川元主幹】
「動物愛護センターで飼育している子猫が非常に多くなっておりますので、家族の一員として猫を迎え入れたいとお考えの方がおりましたら、ぜひ里親になっていただくということでご協力していただければありがたい」