世界遺産に登録された佐渡島の金山の坑道内で貯蔵されている酒瓶。
佐渡市の2つの酒蔵は、日が差し込まず、年間を通し11℃ほどの気温を保つ坑道内は「角がとれて、まろやかな酒に熟成させられる環境」だとして古酒造りをしています。
【尾畑酒造 平島健 社長】
「単純に古酒というより、金山坑道に入っていたということに対する物語性も含めた興味を多くの方に感じていただいている。7月に世界遺産に登録されたことで、よりその物語に対して興味を抱いてくれたと思っている」
30年前から坑道内での古酒造りを行っている尾畑酒造は、世界遺産登録をきっかけに初めてアメリカへ出荷するため、4年~5年熟成させた40本の酒を運び出しました。
【尾畑酒造 平島健 社長】
「佐渡金山に思いを寄せて、今度は島に来て召し上がっていただければ」
また、道遊の割戸を見られるコースを訪れる観光客数は8月、前の年の同じ時期に比べ、6割増。
古酒をきっかけに、さらに観光客が増えてほしいと期待を寄せます。
【ゴールデン佐渡 鈴木徹 社長】
「(佐渡島の金山に)関心を持っていただくためには、単なる観光以外のところも活用していきたい」