災害時“避難所の解錠”は?能登半島地震では鍵壊すなど混乱も…新潟市で住民参加の訓練実施

能登半島地震では多くの人が避難した一方、避難所が開いていないことなどにより混乱が生じました。こうした中、新潟市で地震による津波を想定し、住民自ら避難所の鍵を開けて避難する訓練などが行われました。

能登半島地震では多くの人が避難した一方、避難所が開いていないことなどにより混乱が生じました。こうした中、新潟市で地震による津波を想定し、住民自ら避難所の鍵を開けて避難する訓練などが行われました。

11月5日、新潟市東区の津波避難ビルで住民が確認していたのは、入り口の鍵の開け方です。

【参加者】
「また、いつくるかわからないけど、忘れてしまうのが一番怖い」

1月の能登半島地震で津波警報が発表された新潟市。しかし、避難所の鍵が開いておらず、避難者が鍵を壊して入るなどの混乱もみられました。

こうした中、新潟市は最大震度7の地震により大津波警報が発表された想定で訓練を実施。

鍵のかかった津波避難ビルに避難者が押し寄せる中、鍵を持つ住民が裏口から入り、正面の入り口を開けると、避難者は3階へと避難しました。

こちらの施設では、閉館中の災害に備え、近くに住む人も鍵を管理。能登半島地震でもすぐに鍵を開けることはできましたが、その後、管理者を増やすなど対応を強化しました。

【新興第二区自治会 國兼忠男 会長】
「近所の方がすぐ避難して来られたので、そのへん(解錠対応)は徹底していたかなと思っている」

一方、市役所では市が関係機関と連携し、液状化の被害などを把握する訓練を実施。

能登半島地震では市内の被害状況を迅速に把握できなかった課題を踏まえ、訓練では初めて各区の状況を映像や画像を通して確認する方法が試されました。

【新潟市 野島晶子 副市長】
「一番大事なのが被害を確認・共有して対応することだと思う。それへの第一歩が踏み出せたのではないか」

新潟市は今後、能登半島地震の検証を踏まえ、地域防災計画などを見直す方針です。

最終更新日:Tue, 05 Nov 2024 18:47:44 +0900