スマホなどで利用する音楽配信・動画配信・電子書籍・ネット銀行…いまは幅広い世代の人が利用していると思いますが、こうしたサービスを利用している人が万が一亡くなってしまったらどうなるのでしょうか?
これらはスマホの中の見えない契約“デジタル遺品”になるとして、いま国民生活センターが注意を呼びかけているのです。
一体、デジタル遺産の何が困るのか…実際にこんな相談が寄せられたと言います。
スマホを利用していた本人が亡くなったあと、遺族がスマホを解約したにも関わらず、不明な請求が続いたため調べたところ、サブスクの利用料金だったことが判明。
遺族としては当然、解約をしたいということになりますが、サブスク業者からは「IDとパスワードがわからなければ、すぐには解約できない」という説明があったということです。
さらに、こんなケースもあります。
故人のネット銀行の口座を遺族が確認しようとしたところ、スマホにロックがかかっていて確認できず。
このため携帯会社にロックの解除を依頼しますが、「初期化はできるが、画面ロックの解除はできない」という返答があったということです。
こうしたトラブルに遭わないための対策として示されているのは、スマホのパスワードの保管、契約サービス名やID・パスワードのリスト化、エンディングノートの活用などです。
いまはスマホの中だけで様々な契約が完結できてしまいますが、自分の契約したもの、ID・パスワードは万が一の際に残された家族が確認できる仕組みをつくっておくことが重要です。
最終更新日:Fri, 22 Nov 2024 18:50:15 +0900