新潟県新発田市の総合印刷業・エンジュが事業を停止し、事後処理を弁護士に一任。自己破産申請の準備に入ったことが分かりました。
民間の信用調査会社・帝国データバンク新潟支店によりますと、エンジュは1995年12月に設立された総合印刷業者で、オフセット印刷によるカタログ、パンフレットなど販促用広告物を主体とし、パチンコホールや食品スーパーからのチラシ広告、事務用帳票類、広報誌、求人雑誌などの冊子類や名刺、封筒など小物類まで幅広い印刷を手掛けていたほか、大型カラー出力サービスも行っており、2012年9月期には年売上高約8億1200万円を計上していました。
しかし、近年は業容が縮小、経常赤字、債務超過が続いていました。新規事業領域としてデジタルサイネージやホームページ制作、動画制作などを手がけましたが、設備の老朽化、借入負担が経営の重荷となり、中小企業活性化協議会や新潟県事業承継・引継ぎ支援センター、金融機関などとも事業再生や事業譲渡の協議を行ったものの成果は得られず。
2024年9月期の年売上高は約3億円に減少。一段と資金繰りが悪化し、事業継続を断念したということです。
負債は債権者約209人に対し、約5億9360万円に上っていました。
最終更新日:Mon, 30 Dec 2024 16:27:30 +0900