“大学入学共通テスト”を前にJR上越線で“集中除雪” 7年前には列車立往生も…大雪に備え万全の準備「安定的な輸送確保を」

今週末に控えているのが大学入学共通テストです。JR東日本は今後の降雪などで試験当日に列車が運休にならないよう上越線で計画運休を実施し、ホーム上などの集中除雪を行いました。
NST新潟総合テレビ

今週末に控えているのが大学入学共通テストです。JR東日本は今後の降雪などで試験当日に列車が運休にならないよう上越線で計画運休を実施し、ホーム上などの集中除雪を行いました。

■7年前には列車立往生も…大学入学共通テストを前に集中除雪!

立往生した列車(2018年)

【記者リポート】
「先週の寒気で多くの積雪が残る新潟県南魚沼市。石内駅などを通る上越線では1月14日、集中除雪のため計画運休を実施して除雪を行うといいます」

14日、通勤通学時間帯を除き、午前10時から集中除雪のため計画運休していたのは、JR上越線の六日町駅から群馬県の水上駅の間です。

一体なぜ、計画運休にしてまで除雪作業を行うのか?その背景には、今週末に迫った大学入学共通テストがあります。

【記者リポート】
「田んぼの真ん中に止まっている電車が立往生した電車です。停止してから4時間経ったいまも全く動く様子を見せていません」

2018年には、記録的な大雪の影響で信越線の列車が立往生する事態が発生。

【受験生(当時)】
「白山に行きたいけど、電車が運転を見合わせていて30分くらい待っているけど動かない。バスで行こうかと仲間と話している」

センター試験を控えていた当時の受験生たちにも影響が出ました。

■“大雪”に備え万全の準備「安定的な輸送確保を」

計画運休し除雪作業

こうした事態を防ぐために…

【記者リポート】
「ホームにはいまだ多くの積雪が残っていて、今後、大雪などが降ると、この雪が線路に落ちたり、運転士の見通しも悪くなることから、きょうは幅1mほどの除雪を行います」

試験日周辺に大雪が降っても運休することがないよう、14日は約140人体制でホーム上の雪を線路に落とし、除雪車を使って線路上の雪を取り除くなどの作業にあたりました。

【JR東日本 新潟支社 長岡保線技術センター 上石佳広 所長】
「(降雪期は)日中、夜間問わず除雪の方を行っている。ただ昨今の雪の降り方というのも変わってきていて、局所的に大量の雪が継続して降るといったところもある」

過去にJR東日本新潟支社管内では、センター試験当日に運休が発生した事例もあったことから、近年は万全の準備をしていると言います。

【JR東日本 新潟支社 長岡保線技術センター 上石佳広 所長】
「倒木などが発生した際には、その対応といったところもある。そういった様々な対応も今回の除雪以外でも行っているので、引き続き、お客様の安全を最優先に安定的な輸送を確保していくことを関係者一丸となって取り組んでいく」

JR東日本新潟支社は今後も雪の予報を見ながら除雪作業を進め、運休などの情報は前日までに広報するとしています。

最終更新日:Tue, 14 Jan 2025 18:39:46 +0900