機体の不具合などにより、14日まで全便欠航していたトキエアが15日に開いた会見で謝罪しました。今後は整備体制などを改善していく方針ですが、安定運航や信頼の回復に課題が残っています。
【トキエア 長谷川政樹社長】
「大勢のお客様にご予約の変更・キャンセル等ご迷惑をおかけしましたことを、お詫び申し上げます」
15日にオンラインで開いた会見で謝罪したトキエア。
トキエアは現在2機体制で3つの路線を運航していますが、12月15日には新潟空港に着陸しようとしていた2号機が被雷し、損傷したほか、1号機で不具合が生じ、16日から3日間全便欠航に。
その後、1号機を修復し、ダイヤを変更するなどして運航を再開しましたが、1月6日には再び不具合が発生したことで14日まで全便欠航となりました。
年末年始のトラブルで約3500人の利用客に影響が出たということです。
【トキエア安全統括管理者 宮崎邦夫取締役】
「2機運航という形に中部運航を始めたところからなったわけで、そういう意味ではスタンバイ機がきちんと1機あるんだという体制が崩れたという形になります」
去年1月に札幌丘珠線を就航してから次々と路線を開設したことが裏目に出た今回のトラブル。1号機の修復が完了したことから15日運航を再開しましたが、2号機は現在も台湾での整備を続けていて、1月20日までは減便した状態が続きます。
こうした状況に融資などでトキエアを支援してきた県は…
【花角知事】
「公共交通機関として当然なんですけども、やっぱりサービスを安定的に供給するということも、これも大事なことで安全運航を第一に、しかし安定運行もしっかり追求してもらいたいと思っています」
トキエアは今後、中部空港に格納庫を設けるなどして機体の整備環境を改善する考えです。
【トキエア 長谷川政樹社長】
「定期の運行の提供、こういったところを改善させながら、トキエアへの信頼を回復させながら、お客様から乗っていただきたい」
就航からまもなく1年。信頼される交通機関として、どう事業を継続していくかが問われています。
最終更新日:Wed, 15 Jan 2025 18:54:13 +0900