ネット通販との競合激化に後継者難にも直面 雑貨店を複数店舗展開していた会社が破産開始決定 負債額は約2億6300万円【新潟】

新潟県三条市の宇智華が新潟地裁三条支部へ自己破産を申請し、破産手続きの開始決定を受けたことが分かりました。
NST新潟総合テレビ

新潟県三条市の宇智華が新潟地裁三条支部へ自己破産を申請し、破産手続きの開始決定を受けたことが分かりました。

宇智華は1999年5月に設立された雑貨店運営業者で、三条市や新潟市で雑貨店「utika」を複数店舗展開し、カバン、タオル、帽子、ストール、靴下などの服飾雑貨のほか、キッチン・テーブルウエア・食品・文具・各種雑貨・ベビー用品などを取り扱っていました。

県内同業においては中堅に位置し、業歴の長さから知名度も高く、2018年1月期には年売上高約2億8000万円を計上していました。

しかし、ネット通販業者などとの競合が激化する中、新型コロナ感染拡大の影響もあって、2023年1月期の年売上高は約1億7800万円に落ち込み、連続して欠損を計上。返済猶予などの金融支援を受けつつも債務超過を脱することができませんでした。対外信用が低下する中、後継者難にも直面。

2008年3月に新潟サティ店、2020年3月に西新潟店を閉鎖したのに続き、2024年7月には新潟駅南店、2024年8月には本店である三条店と不採算の店舗を相次ぎ閉鎖。営業店舗がなくなり、この時点で実質的な営業活動を終了していました。

負債は債権者数約34人に対し、約2億6300万円に上っていました。

最終更新日:Tue, 21 Jan 2025 20:03:26 +0900