“牡蠣”が記録的不漁…昨季は約60t水揚げも「40tいけば良いほう」 とれた牡蠣も小ぶりで“牡蠣祭り”開催の危機に

新潟県佐渡市でカキ漁が最盛期を迎えています。しかし、今年は記録的な不漁でイベントの開催も危ぶまれていると言います。一体、何が起きているのか取材しました。

新潟県佐渡市でカキ漁が最盛期を迎えています。しかし、今年は記録的な不漁でイベントの開催も危ぶまれていると言います。一体、何が起きているのか取材しました。

【加茂湖漁協 山本博文 組合長】
「ここまで水揚げ量が少ないのは、なかなか記憶にない」

こう嘆くのは、加茂湖漁業協同組合の山本博文組合長です。

約40人の漁師がカキの養殖を行っている佐渡市の加茂湖。昨シーズンは約60tのカキが水揚げされましたが…

【加茂湖漁協 山本博文 組合長】
「半分ちょっと。今のところは約40tいけば良いほうという感じ」

この記録的な不漁に、カキ漁師の伊藤敏明さんも…

【カキ漁師 伊藤敏明さん】
「品物としてはどうだろう、これとこれだけ。あとはダメ」

一体なぜ、加茂湖のカキが不漁となっているのか…加茂湖漁協によりますと、去年春に仕掛けた約4割の稚貝がクロダイやフグなどに食べられる食害が発生。

去年夏の猛暑により、カキの生育が遅れたことも不漁の原因だと言います。さらに…

【カキ漁師 伊藤敏明さん】
「今年は去年の3分の1とか、4分の1の大きさ。これが今年の主流」

とれたカキも小ぶりに。こうした状況に、開催が危ぶまれているのが観光客からの人気も高い『佐渡カキ祭り』です。

毎年、佐渡産のカキを使用した様々な料理が振る舞われていますが…

【加茂湖漁協 山本博文 組合長】
「カキがないので厳しい」

今年は予定していたカキの水揚げ量に届かず、まだ開催が決まっていません。

県は去年12月にカキの成長不良などを現地調査していて、加茂湖漁協では今後、県に対して支援を求める方針です。

【加茂湖漁協 山本博文 組合長】
「成長不良に関しての援助を望みたい」

最終更新日:Thu, 23 Jan 2025 19:05:01 +0900