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春の到来と合わせ、今後、新潟県内を襲うスギ花粉。今年は花粉症とインフルエンザの流行のタイミングが重なり、ダブルで発症・感染する恐れがあるため、一層の対策が必要だといいます。
■今年は飛散早い“スギ花粉” 飛散量は昨季の1.7倍…
【長谷川珠子アナウンサー】
「1月8日、東京都でスギ花粉の飛散開始が発表されましたが、これは調査を行っている過去40年間で最速となります。それに伴い、県内の耳鼻科では花粉症を訴える患者が増えています」
長岡市の幸町耳鼻咽喉科では、例年より2週間ほど早く花粉症の患者が増え始めているといいます。
【患者】
「一日、鼻がむずむずして大変だった時があったので、花粉症なのかなと思って」
こちらの男性は毎年3月ごろに花粉症の症状が出るといいますが、この日、花粉症と診断されました。
【幸町耳鼻咽喉科 佐藤浩史 院長】
「実際には少量の花粉は飛んでいる。去年は非常に猛暑だったという点と日照時間が多かった点で今年の飛散量の予測が多い」
また、今シーズンのスギ花粉の飛散量は昨シーズンの1.7倍になると予想されています。
■花粉症・インフル ダブルで発症・感染の恐れ…
さらに、今年は花粉の飛散が早まったことで、長引くインフルエンザの流行と症状が出るタイミングが重なっているといいます。
【幸町耳鼻咽喉科 佐藤浩史 院長】
「今の季節、花粉症とインフルエンザのダブルでというのが理論上ありえる。花粉症で鼻が敏感になって、たくさん鼻を噛んでいたり、目を擦っていたり、鼻や目の粘膜に傷があると、そこにインフルエンザをはじめとした感染症、ウイルスや菌が侵入しやすくなる」
反対にインフルエンザによって傷ついた鼻の粘膜に花粉がさらされると、花粉症の症状が重く出ることもあるといいます。
■“自分の体質”調べ対策を!花粉症対策は“早め”が有効
これまでは自覚症状がなかった人も症状が出てくる場合があるため自分の体質を正しく知っておくことが重要です。
クリニックでは少量の血液で41項目のアレルギーの有無を調べられる検査を行っています。
わずか30分で結果が分かるということですが、長谷川アナウンサーの検査結果は…
【幸町耳鼻咽喉科 佐藤浩史 院長】
「結構高く出ていた」
【長谷川珠子アナウンサー】
「今まで猫アレルギーの自覚はあったが、スギアレルギーでこんなに高い数値が出るとは思わなかった」
【幸町耳鼻咽喉科 佐藤浩史 院長】
「アレルギー治療の一番大事な第一歩は、何のアレルギーがあるか知ることになるので、意識する材料になれば」
県内の花粉の飛散のピークは2月下旬と見込まれていますが、早めの花粉症対策が有効です。
【幸町耳鼻咽喉科 佐藤浩史 院長】
「発症してから薬を飲むと、薬が効いてくるピークと症状のピークが合わないことがある。少し早めに薬を飲めば、薬が効くピークと症状が酷くなるタイミングを合わせられる」
最終更新日:Fri, 24 Jan 2025 18:56:04 +0900