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積雪の増加で必要になるのが除雪作業です、新潟県が上越市では1月30日、遠隔で操作できる家庭用除雪機の実証実験が行われました。デジタル技術を活用することで高齢化による除雪の担い出不足は解消されるのでしょうか?
勢いよく雪をかき出しながら無人で動く除雪機。
この除雪機を操作するのは100mほど離れた室内にいる男性です。男性は除雪機に取り付けられたカメラの映像を見ながら、遠隔で除雪機を動かしていました。
30日、上越市で行われたのは離れた場所から遠隔で操作できる家庭用除雪機の実証実験です。
【上越5e協議会 半田和之 事務局長】
「除雪機を使った痛ましい事故が毎年起きている。お年寄りが除雪できないとかそういう課題を目の当たりにしたので、デジタルで解決したいと(開発した)」
これはデジタルを活用して地域活性化を目指す上越5e協議会と若手の技術者集団上越技術研究会が協力して開発したもので、去年2月から取り組みをスタート。
【上越技術研究会 北島大輝さん】
「(カメラは)前後左右の四方向を確認できるよう、4個取り付けてある」
この日は一部のエリアに限定されたローカル5G電波を使って遠隔で除雪機を操作し、動作の正確性や映像の遅延状況を確認。
今後は5G電波のエリア外でもWi-Fi環境が整っていれば利用できるようアップデートしていくといいます。
【上越5e協議会 半田和之 事務局長】
「上越の若いものづくりスタッフは非常にパワーがあるし、近い将来、実用化に向けて動き出して、メイドイン上越にできれば」
開発団体は今後、障害物を感知するセンサーを除雪機に搭載するなどして安全性を確保し、実用化を目指す考えです。
最終更新日:Thu, 30 Jan 2025 18:44:06 +0900