“最強寒波”トラックが除雪車に衝突する事故も…6日にかけ“大雪”ピークに「不要不急の外出控えて」 交通の乱れ・高波に警戒を

2月4日、今シーズン最強クラスの寒波により上越地域に大雪警報が発表されているほか、6日にかけ、平地を含め警報級の大雪となるおそれがあります。事故も相次いでいて、新潟県などは不要不急の外出を控えるよう呼びかけています。

2月4日、今シーズン最強クラスの寒波により上越地域に大雪警報が発表されているほか、6日にかけ、平地を含め警報級の大雪となるおそれがあります。事故も相次いでいて、新潟県などは不要不急の外出を控えるよう呼びかけています。

■今季最強寒波…山沿いでは平年超える積雪

NST新潟総合テレビ

4日朝の妙高市内。視界が悪くなるほどに雪の降り方が強まり、小学校では児童の登校前に職員が通学路の除雪作業を急いでいました。

【小学校の職員】
「朝から降り出した。除雪が間に合っていないので、子どもたちの通学路をあけている。どれくらい降るのか心配」

また、道路脇では立往生の発生に備えて、急遽、大型トレーラーのタイヤにチェーンを装着するドライバーの姿も…

【大型トレーラーのドライバー】
「止まらなきゃいけると思うが、止まらないとも限らないので。(止まったら)動けない。レーラーだから」

強い冬型の気圧配置となり、北陸地方の上空には8日ごろにかけ、この冬一番の強い寒気が流れ込む見込みで、県内は6日にかけ大雪のピークを迎えます。

4日午後4時の積雪は魚沼市守門や津南町で236cm、湯沢町で158cmなどと山沿いで平年を超え、雪には慣れている地域の住民も警戒を強めます。

【住民】
「今回ひどいらしいからまいった。湿った雪だから、油断して重たい雪が屋根にたまると大変なことになる。1日に3回、朝・昼・晩と雪かきをしないと、いっぱい雪が積もる」

次第に雪は平地でも…

【記者リポート】
「長岡市、雪が強まってきました。車も慎重に走行しています」

【東京から訪れた人】
「東京から来たが、まさかこんなに雪が降るとは思っていなかった」

【専門学校生】
「いつも電車を使っているので、止まるのがとても怖い」

■北陸道ではトラックが除雪車に追突する事故

提供:NEXCO東日本新潟支社

交通への影響も出ています。

午後3時半すぎ、上越市花立の北陸自動車道・下り線でトラックが除雪車に追突する事故が発生。4台が関与し、男性1人が腰の痛みを訴えているということです。

この事故の影響で北陸道・下りの糸魚川IC~上越JCTの間が通行止めとなっています。

また、佐渡汽船の新潟と両津を結ぶジェットフォイルは午後の全ての便が欠航したほか、新潟空港を発着する一部の空の便が欠航。

JRは5日、在来線の一部区間で運転を見合わせることを発表しています。

■新潟県 “不要不急の外出”控えることなどを呼びかけ

この先、予想される雪の量は多いところで5日夕方までの24時間に中越の山沿いで100cm、上・中越の平地で50cm、さらにその後の24時間にも中越の山沿いで100cmなどとなっています。

また、6日にかけ、海上を中心に雪を伴い、非常に強い風が吹き、大しけ・高波となるところがある見込みです。

こうした中、県庁では大雪に関する情報連絡室会議が開かれ、関係部局が新潟地方気象台から最新の気象情報を聞き取り、今後の対応を確認。

県は不要不急の外出を控えることなどを呼びかけます。

【県危機対策課 新保直人 課長】
「大規模車両滞留が発生する可能性も当然あると考えて、危機管理体制をとっていくべきだと考えている」

【新潟地方気象台 塩野勉 主任予報官】
「一時的な降雪の強まりだけでなくて、トータルの積雪の増加、それにともなう各種障害であるとか、そういったものにもぜひ警戒をいただければ」

新潟地方気象台は県内全域で6日にかけ、大雪による交通の乱れや高波に警戒するよう呼びかけています。

最終更新日:Tue, 04 Feb 2025 18:56:05 +0900