最強寒波による大雪が続いている新潟県内。山沿いでは積雪が3mを超え、平地でも交通の乱れなど影響が広がっています。県内では2月9日にかけ、平地も含めて大雪となるところがある見込みで、引き続き、注意・警戒が必要です。
■“大雪”が通勤・通学の足を直撃「アイスバーンで最悪」
【記者リポート】
「6日午前8時半の長岡市内国道8号沿い。車道は除雪が進んでおり、車の流れは順調です。一方で歩道など手の付けられていない場所は、私のひざぐらいまで雪が積もっています」
強い冬型の気圧配置が続き、この冬一番の寒気が流れ込んでいる影響で大雪となっている県内。
その影響は朝の通勤・通学時間帯を直撃しました。
【記者リポート】
「新潟駅、時刻は8時10分を回っていますが、電光掲示板を見てみますと、まだ7時台の電車が到着していないなど、大雪による遅れが発生しています」
JRの在来線は一部の区間で運転見合わせや運休・遅れが発生。新潟駅では遅延証明書をもらう人姿が見られました。
【高校生】
「1時間くらい遅れた。本来なら、もう(学校に)着いていないとだめなので、遅刻の連絡とか一応した」
【会社員】
「30分ぐらい早く家を出たが、結局1時間半以上、通勤に時間がかかるような感じ」
電車を降りたあと待っていたのは悪路です。
【記者リポート】
「雪はやんでいますが、冷たい風が吹きつけていて、車道では慎重に運転する車が多く見受けられます」
最低気温が全ての観測地点で氷点下となった2月6日の県内。新潟市中央区でも路面が凍結し、足元に注意しながら歩く人たちの姿が見られました。
【街の人】
「橋を渡ってきたが、わりと凍っていて危なかった。ちょっとずつ歩いていた」
【除雪をする人】
「アイスバーンで最悪。ツルツルなので超ゆっくり、転ばないように歩いてきた」
■ホワイトアウトか…トラック・バスが田んぼに転落
さらに吹雪となっていた上越市下吉野では…
【リポート】
「ものすごい吹雪の中、トラックが横出しになってしまっています。さらにもう1台、路線バスも道を外れ、倒れてしまいました」
警察よりますと、トラックは5日正午ごろ、そして路線バスは6日朝7時すぎに、それぞれ田んぼに転落してしまったということです。
いずれもケガ人はいませんでした。
【バスを引き上げに来た業者】
「おそらくホワイトアウトで何も見えなかったんだと思う。落ちたときは10m先が見えるか見えないかぐらいの状態だったのでは」
警察は雪で道路と田んぼの境目が分かりづらくなっていたのではないかとみています。
【バス運行会社の担当者】
「地吹雪があったので落ちてしまった。視界が悪かったということ、ここが道路だったが、少し寄りすぎた」
こうした雪の事故を防ごうと、北陸道や関越道など高速の一部区間と、並行する国道では6日朝にかけて集中除雪のための通行止めが発生。
こうした交通の乱れによる物流への影響も懸念されています。
■スーパーは物流への影響懸念 停電に備え買い物する客も
【のぐち 千喜良勝文ストアマネージャー】
「買いだめをするお客さんが来られてかなりの量の食材を買われている人がいた」
大雪が予想されていたため、買いだめを見越して日持ちしやすいカップ麺やパックごはんなどを通常の1.5倍ほど仕入れ、対応しているという湯沢町のスーパー。
6日も日持ちする食材を選んで購入する人の姿が…
【お客】
「冷凍できるものを買う。(Q.あれば安心?)そう。餅とか。もしも停電したときに怖いから」
こちらのスーパーでは今のところ物流の影響はないと言いますが…
【のぐち 千喜良勝文ストアマネージャー】
「まだ7日・8日、大雪が予想されているので、高速道路が止まると物流がどうなるのかなと心配している」
■7日以降も大雪の見込み 引き続き交通の乱れに注意・警戒を
長く居座る寒波で不安が募るとともに積雪も増加。
魚沼市守門で積雪が3mを超えるなど、山沿いを中心に積雪が増え住民の体力も奪っています。
【除雪をする人】
「きのうも裏のほうだけで半日かかったから、それでクタクタになってきょうの朝でしょ」
【除雪をする人】
「もう79歳だから、体力的には落ちている。やわやわとやっている」
県内は7日以降も平地を含めて大雪となるところがある見込みで、7日午後6時までの24時間に降る雪の量は中越・下越の山沿いで最大80cm、中越の平地で最大50cmなどと予想されています。
また、7日以降も警報級の高波となる恐れがあります。
新潟地方気象台は9日にかけて、引き続き、大雪による交通の乱れに注意・警戒するよう呼びかけています。
最終更新日:Thu, 06 Feb 2025 18:46:59 +0900