“除雪中の事故”相次ぐ中…上越・津南・十日町・魚沼に災害救助法 東京からは“雪国ボランティア”も「高齢者だけの集落だから本当にありがたい」

記録的な大雪により雪の事故も相次いでいます。除雪作業が大きな負担となる中、新潟県は新たに上越市・津南町・十日町市・魚沼市に災害救助法を適用し、援護が必要な世帯の除雪費用を支援します。

記録的な大雪により雪の事故も相次いでいます。除雪作業が大きな負担となる中、新潟県は新たに上越市・津南町・十日町市・魚沼市に災害救助法を適用し、援護が必要な世帯の除雪費用を支援します。

10日の佐渡市両津地区。

空き家に雪が積もり、建物が倒壊してしまっています。崩れた一部が県道にせり出し、交通規制が敷かれていました。

一方、9日の魚沼市。建物をすっぽりと雪が覆い、1階部分を確認することはできません。

9日午前、魚沼市須原でこの空き家の雪下ろしをしていた内山軍次さん(73)の姿が見えなくなったことから、一緒に作業していた人が探したところ、屋根の下で倒れている内山さんを発見。

内山さんは病院に搬送されましたが、死亡が確認されました。死因は病死でした。

警察によりますと、空き家は県外に住む内山さんの知人が所有するもので、内山さんは依頼を受け、雪下ろし作業にあたっていたとみられます。

県のまとめでは今シーズン、雪の事故で7人が死亡、98人が重軽傷を負っています。

大雪により命の危険が高まっているとして、県は新たに10日、上越市・津南町に、9日には魚沼市・十日町市に災害救助法を適用。

すでに適用が決まっている阿賀町や長岡市に続き、対象地域の援助が必要な高齢者世帯などの除雪費用を国と県で負担します。

山沿いを中心に除雪作業が大きな負担となる中、ボランティアによる支援の動きも出ています。

柏崎市高柳町で8日・9日と行われたのは、東京に住む若者が雪かきを行いながら地域住民と交流する“雪国ボランティア”です。

8日は68人が参加し、慣れない雪かきに苦戦しながらも住民と協力して作業を進めていました。

【参加者】
「見上げるような雪がそこら中にある。生活するのも大変だし雪かきするのも1人ではできないことも多いと思うので参加してよかった」

【参加者】
「自然はどうにもならない。行けるときにお手伝いができるような人になりたい」

【栃ヶ原自治協議会 佐藤浩朗 会長】
「助かる。お年寄りだけの集落になったので、若い人たちが来て、元気にやってくれるのはありがたい」

大雪のピークは過ぎましたが、県内はこのあとも寒気の影響を受け、11日夕方までの24時間に予想される雪の量は上・中越の山沿いで最大60cmなどとなっています。

引き続き雪崩などに注意が必要です。

最終更新日:Mon, 10 Feb 2025 19:02:21 +0900