【新潟県の注目事業】“棚田県”新潟へ!農家もPRに期待♪背景にある棚田の厳しい現状「後継者に守り続けてと言えない状況」

新潟県は12日、総額1兆2600億円あまりの新年度予算案を発表しました。この中で、新潟が誇る棚田を通じた交流人口の拡大や地域活性化にも予算が計上されています。
新潟県は12日、総額1兆2600億円あまりの新年度予算案を発表しました。この中で、新潟が誇る棚田を通じた交流人口の拡大や地域活性化にも予算が計上されています。 【長谷川珠子アナウンサー】 「県は新潟の棚田で地域の活性化を目指し、棚田県新潟として推し出していくとしています。ここ三条市下田地区の北五百川の棚田は現在2mの雪が積もっていますが、日本の棚田100選に選ばれています」 十日町市にある星峠の棚田など農林水産省が認定する「つなぐ棚田遺産」の数も36か所と全国一を誇る新潟。新年度予算案では棚田を通した交流人口の拡大や地域活性化に向け390万円を計上しました。 北五百川の棚田を管理する佐野誠五さん。 【佐野誠五さん】 「助かる。今まで棚田はなかなか予算をつけてもらえなくて農家は大変だった」 カタクリと桜の共演が楽しめる春に…青々とした田んぼの稲が広がる夏…佐野さんは四季折々の表情を見せる棚田を積極的にPRしてほしいと話します。 【佐野誠五さん】 「現地に来てもらって、棚田を見て良さを感じてもらって、お米を買ってもらうのが一番いい」 PRに期待を寄せるのにはもう一つワケが… 【佐野誠五さん】 「後継者に棚田を守り続けてと言えない状況」 棚田の維持には時間とお金がかかる一方で、通常の田んぼに比べて収量は6割ほど。だからこそ棚田で育てた米の魅力をPRすることが重要になってくるといいます。 【佐野誠五さん】 「棚田を知ってもらって高く買ってもらう。市場に出てるお米よりも高く買ってもらうとモチベーションも上がって作る人も出る。棚田をいつまでも続けられるような政策をしてほしい」 最終更新日:Wed, 12 Feb 2025 19:16:19 +0900