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大雪によって必要となるのが屋根の雪下ろしですが、新潟県内では今年、雪下ろし作業中の死亡事故も発生しています。この雪下ろしを安全に行うため、燕市の企業が屋根に上らずに雪下ろしができる機械を開発。果たしてその機能とは?
【記者リポート】
「大雪のシーズンに発生するのが屋根の雪下ろし中の事故です。こうした事故を1件でも減らそうと、燕市の企業が雪下ろし専用の機械を開発しました」
2月18日燕市で除雪機などを開発している企業が実演を行ったのは、雪下ろし機『憲太郎』を使った雪下ろしです。
高さ最大6m・伸縮最大4mの範囲で雪下ろしが可能となるこの雪下ろし機は、先端のプレートを雪に突き刺し、プラスチックの板の上を滑らすことで雪の重みを利用して雪を落下させます。
【フジイコーポレーション 小林祐介 機械事業部長】
「屋根雪の苦労を少しでも緩和したいというところと、毎年残念ながら屋根からの落下など事故が発生しているので、そういった事故を一件でもなくしたいという思いで、屋根に上らずに屋根雪の除雪ができる機械を開発した」
県内では2013年度からの10年間で屋根やハシゴからの転落による死亡・重傷事故が376件発生していて、今シーズンも6人が雪下ろし作業中に死亡しています。
おととし県から打診されたことで開発が進められてきたこの雪下ろし機。一部制限もありますが、雪下ろし中の事故の減少につながることが期待されます。
【フジイコーポレーション 小林祐介 機械事業部長】
「現状、すべての屋根に使えるという機械ではないが、軒先とか雪の重みを減らしたいといった用途には十分使用できる機械になったと思っている。今後、色んな場面で活用できるように機械の開発を進めていきたい」
この雪下ろし機は2月18日、販売が始まり、今後も改良を重ねていくということです。
最終更新日:Tue, 18 Feb 2025 18:55:03 +0900