
ついに3月15日、開業を迎えるJR上所駅。今後どのように活性化するか注目されますが、過去に新駅が開業した地域はどんな変化を遂げてきたのでしょうか?駅の開業が地域に与える影響を取材しました。
■20年ぶりの新駅!“上所駅”開業に「ワクワク」

【長谷川珠子アナウンサー】
「上所駅、15日の開業に向けホームはほぼ完成し、周辺の舗装工事が急ピッチで進められています。地域住民はこの通過列車が駅に停車するのを今か今かと待っています」
【地域住民】
「遊びに行くのも古町ではなく、駅が中心になるかな」
一日約4600人の利用を見込み、地域住民の交通の要衝としての役割を期待される上所駅。
20年以上にわたり県内の鉄道を撮影しているという藤巻さんは、開業前に走る列車と上所駅の共演を写真に収めていました。
【藤巻佳一さん】
「(開業後は)全列車停車になるから、スピード感あるシーンは今しかチャンスがない。越後線の中では20年ぶりの新駅となるので、すごくワクワクする」
■20年前に駅が開業した地域は「別の街みたいになった」

県内のJRの在来線としては実に20年ぶりとなる新駅に鉄道ファンの胸が高鳴る一方で…。
【長谷川珠子アナウンサー】
「上所駅周辺は今後どのように活性化していけるのか、新潟市西区の内野西が丘駅に着目して考えてみます」
今から20年前、2005年に開業した『内野西が丘駅』。上所駅と同じ越後線でJR内野駅の隣に位置する無人駅です。
開業当時、この地域の自治会長を務めていた春日伯榮さんは20年間の変化について。
【元自治会長 春日伯榮さん】
「別の街みたいになった。(駅開業後)住宅数は97からスタートしたが、今では700、800ちょっと切るくらい」
航空写真を見ると、約20年で駅周辺は畑から住宅地へと変化。線路沿いに次々と住宅が建設されていったことがよく分かります。
さらにはこんな変化も。
【元自治会長 春日伯榮さん】
「若い世代の親たちが来て、非常に子どもが増えて、にぎやかな街になっている。西内野小学校は既存の校舎では間に合わなくて、プレハブで対応している」
子育て世代に対応しようと、駅周辺にはスーパーやドラッグストアができたほか、病院も3軒増えたといいます。
一方、上所駅の周辺はすでに地価は上がっていて、県内では新潟市中央区の上所上2丁目が2年連続で地価が最も上昇した住宅地となっています。
【元自治会長 春日伯榮さん】
「せっかくできる請願駅だから、地域が盛り上がるのでは。ぜひそうあってほしい」
■すでに地価上昇!新駅開業に期待「暮らしやすい地域に」

もちろん上所駅周辺の人たちもにぎわいが生まれることを願っています!
上所駅から徒歩圏内にある『喫茶上所』。
【喫茶上所 山倉充 店主】
「人の動きや流れが変わると思う。今まで来られなかった方が来られることを期待」
コーヒーソムリエの資格を持つ店主が入れるコーヒーや県産のハチミツなどを使ったスイーツが人気の店です。
【長谷川珠子アナウンサー】
「優しい甘味のハチミツで落ち着く」
また、店内ではヨガや手芸のワークショップも開催していて、“地域の憩いの場”を目指していきたいと言います。
【喫茶上所 山倉充 店主】
「暮らしやすい地域になってほしいし、その一つの(市民の)居場所としてうちの店がなればうれしい」
すでに地価の上昇など効果も表れている上所駅の開業。地域がどのように変化していくのか、その今後に注目です。
最終更新日:Thu, 13 Mar 2025 18:42:27 +0900