『県民投票を』『議会で議論を』原発“再稼働”めぐり各団体が要望 知事の判断は…「思い受け止め私なりにまとめていきたい」新潟

東京電力・柏崎刈羽原発の再稼働をめぐる問題。3月28日、県民投票の実施を求める市民団体と県議会での議論を求める原発立地地域の経済団体がそれぞれ花角知事と面会し、要望を伝えました。

東京電力・柏崎刈羽原発の再稼働をめぐる問題。3月28日、県民投票の実施を求める市民団体と県議会での議論を求める原発立地地域の経済団体がそれぞれ花角知事と面会し、要望を伝えました。

3月28日午前、花角知事のもとを訪れたのは原発再稼働の是非について県民投票の実施を求める市民団体です。

市民団体は27日、約14万3000人分の署名を県に提出し、県民投票条例の制定を直接請求していて、今後、花角知事が自らの意見を付したうえで、条例案を県議会に提出することになります。

【県民投票で決める会 請求代表者 水内基成 弁護士】
「信を問うプロセスの中に、知事が判断を示す前に、県民投票をぜひ実施していただきたい。ぜひ前向きな意見を付して県議会に諮っていただきたい」

【花角知事】
「思いと署名集めの状況などを聞かせていただいた。それを受け止めたうえで、私なりに考えをまとめていきたい」

市民団体が県民投票の実現に向け前向きな意見を付けるよう要望したその5時間後…

【柏崎エネルギーフォーラム 高橋武 会長】
「国の重要な政策を一地域の県民投票で判断することはなじまないと考えている。県民の意思は県民の代表である県議会で確認すべきと考える」

今度は原発再稼働を望む立場の原発立地地域の経済団体が知事のもとに。再稼働の是非を県民投票ではなく、県議会の場で議論するよう求めました。

【花角知事】
「皆さんの思いや考えをしっかりと受け止めて、私なりに頭を整理していきたい」

知事との面会を終え、それぞれの団体は…

【県民投票で決める会請求代表者 水内基成 弁護士】
「良い意見を書いてもらえると知事を信じたい」

【柏崎エネルギーフォーラム 高橋武 会長】
「私どもとしては、知事の一刻も早い判断を望んでいる」

県は3月28日付で県民投票条例制定の請求を正式に受理していて、条例案を審議する臨時県議会は4月16日から3日間の日程で調整されています。

最終更新日:Fri, 28 Mar 2025 21:17:13 +0900