

新潟県柏崎市の永井コンクリート工業が新潟地裁に自己破産を申請し、破産手続きの開始決定を受けたことがわかりました。
民間の信用調査会社・帝国データバンク長岡支店によりますと、永井コンクリート工業は1931年5月に創業し、63年2月に法人改組されたコンクリート二次製品製造業者で、ボックスカルバート、ハンドホールなどの各種コンクリート二次製品の製造を主体として、生コンクリートの販売などを手がけていました。
特に主力製品のボックスカルバートは新潟県内で相応のシェアを有していたほか、汎用品から特注品まで幅広い製品を供給できる体制を構築していたことで、2009年3月期には年売上高22億8700万円を計上していました。
しかし、公共工事の減少などを背景として、徐々に業容は縮小し、2024年3月期の年売上高は17億7200万円に減少。近年は赤字決算が続いていました。
そのため、スポンサーを探しながら経営再建を模索していましたが、スポンサーは見つからず、業況も好転しない中、過大な借入金が重荷になっていたこともあり、事業継続を断念。今回の措置となりました。
負債は債権者約112人(金融債権者約5人)に対して約19億3079万円に上っていたということです。
最終更新日:Mon, 31 Mar 2025 18:34:11 +0900