
備蓄米を放出し、コメの価格の安定を目指している政府。しかし、地域密着型のスーパーでは備蓄米が入荷されていないほか、これまでにはあり得なかった現象も起きていました。
■新潟のスーパー 期待の“備蓄米”入ってこず…
4月1日、2回目の入札を終え予定した21万トン全てが落札された備蓄米。
【江藤拓 農林水産相】
「これらにより価格が落ちついて、目詰まりが解消されることを期待している」
しかし、4月3日、新潟県三条市のスーパーでは…
【スーパーマルセン 太田雅悠 専務取締役】
「(Q.備蓄米は?)期待していたが、まだ入荷することができてない状況。新潟県はどちらかというとコメの産地なので、ちょっと後回しにされているのではないかなと感じている」
21万トンの放出も、全国の隅々まで行き渡る量とは言えないようです。このため…
【松村道子キャスター】
「コメの販売コーナー、いずれも5kgで下田産のコシヒカリが4600円、新之助が4800円、魚沼産コシヒカリは5700円。買うのをためらうような価格が並んでいます」
一方で、備蓄米をめぐっては、集荷業者が政府から売り渡されたのと同じ量のコメを買い戻すことが条件に。このことから、太田専務は備蓄米の価格は期待するようなものにはならないと見ています。
【スーパーマルセン 太田雅悠 専務取締役】
「そもそもの入札価格だとか、そういったのを逆算してみても(期待する)2000円台での流通は本当に厳しいのかなということを感じている」
備蓄米の効果については買い物客も。
【買い物客】
「あれだけ放出したのだから、普通安くなるはずだが、安くならない」
【買い物客】
「(コメの価格が)どうにかなってほしいが、どうして、そう下がらないのか分からない」
■「ありえない状況」価格の逆転現象も…
【松村道子キャスター】
「こちらのスーパーでは今、価格の逆転現象が起きているといいます。県のブランド米である新之助が5kgで4860円なのに対し、早生品種のコシイブキが5000円を超えています」
本来、他のコメよりも価格の安いコシイブキに人気が高まり、品薄となったことが高騰の要因です。
【スーパーマルセン 太田雅悠 専務取締役】
「(Q. 銘柄・ブランドを超えて価格が乱れている?)そう。コシイブキにコシヒカリを超える価格がつくのは、スーパー業界ではありえない状況」
さらに、問屋・銘柄によっては2024年産米が“終売”となるコメも出ているといいます。
【スーパーマルセン 太田雅悠 専務取締役】
「備蓄米をさらに放出していただいて、少しでも相場のさらなる高騰とか、その先にある米騒動のような、本当にコメが全くないような状況に絶対陥らないようにしてほしい」
必要であれば躊躇なく次の放出を考えると話す江藤農水相。的確な施策で価格が安定し、安心してコメを食べられる日が待たれます。
最終更新日:Thu, 03 Apr 2025 18:46:39 +0900