70代女性が現金1億2930万円だまし取られる被害 「上野警察署の刑事」名乗り22回にわたってインターネットバンキングで送金 新潟・上越市

新潟県警上越警察署は23日、上越市に住む70代女性が1億2930万円の特殊詐欺被害にあったと発表しました。
NST新潟総合テレビ

新潟県警上越警察署は23日、上越市に住む70代女性が1億2930万円の特殊詐欺被害にあったと発表しました。

被害にあったのは、上越市に住む70代女性です。

今年1月28日昼頃、女性のもとに「今後、この電話は使用できなくなります」などという音声案内の電話がかかってきました。

女性が案内された番号を押すと、「上野警察署の刑事」を名乗る男等につながり「何か隠していることはないか」「上野銀行であなた名義の口座を買ったと言っている者がいる」「あなたは巻き込まれただけかも知れないが、証拠があるのであなたは重要参考人になります」などと言われました。

女性は上野警察署に行く旨伝えましたが、刑事を名乗る男は「これは特殊な事件で警察や銀行員、いろんな人が関係している。さらに極秘で内密に捜査が行われている。担当している人以外知らない事件なので、上野署に行っても誰も分からない」などと言い、メッセージアプリのインストールと、アプリを使用した定時連絡を指示されました。

その後、女性方に「検察官」を名乗る男から電話があり、「事件解決するまでの間、あなたの全財産の口座が凍結されることが決まりました」「事前調査というものがあります」「お金を仮想通貨にすると、番号が付いてあなたのお金が犯罪に関与しているかを判断する。番号をひとつひとつ調べて何もなかったらあなたのところに戻します」などと言われ、女性は相手方の指示に従って、2月25日から3月17日までの間、22回にわたって、合計1億2930万円をインターネットバンキングで指定された口座に送金してだまし取られました。

その後、検察官を名乗る男から「預けたお金を返還してほしいのであれば、保釈金として事前調査と同じ金額を払ってください」などと言われたことから、女性が家族に相談したところ、だまされたことに気づき、警察に通報したということです。

警察は特殊詐欺事件として捜査しています。

最終更新日:Wed, 23 Apr 2025 16:58:46 +0900