
新潟県聖籠町で発生した殺人・死体遺棄事件の被害者の口座から不正に金を移した詐欺の罪に問われている男の裁判は4月25日結審し、検察側は男に対して、懲役2年6カ月を求刑しました。
詐欺の罪で起訴されているのは、山形市の無職・伊藤貴章被告(32)です。
起訴状などによりますと、伊藤被告は強盗殺人の疑いで逮捕されている小山大輔容疑者と共謀し、聖籠町で発生した殺人・死体遺棄事件の被害者・小杉英雄さんの口座から3回に渡り、合わせて345万円を不正に移した罪に問われています。
25日に開かれた裁判の被告人質問で、伊藤被告は小山容疑者と去年10月15日に、口座から金を移すために必要な身分証や印鑑を盗む目的で3度、小杉さんの自宅に侵入したことを明らかに。
小山容疑者から指示を受けていたという伊藤被告。指示されたのは、身分証や印鑑だけでなく…
【伊藤貴章 被告】
「ほかに、売って金になりそうなものがあればと言われた」
検察側は、計画的な犯行で身勝手な動機や経緯に酌量の余地はないなどとして、伊藤被告に対して懲役2年6カ月を求刑。
一方の弁護側は、被告人は深く反省しているなどとして寛大な判決を求めました。
判決は5月16日に言い渡される予定です。
最終更新日:Fri, 25 Apr 2025 18:40:49 +0900