
給食をめぐるトラブルが相次ぐ新潟県上越市では、学校関係者を対象にした食物アレルギー研修会が開かれました。参加者は児童を守るためにも知識を身につける重要性などを学んでいました。
【記者リポート】
「まもなく開かれる食物アレルギーの研修会には、上越市内の小中学校の教師や保育施設の職員など約400人が集まっています」
4月25日上越市で開かれた食物アレルギー研修会。
【講演】
「食物アレルギーは最悪死亡する可能性がある。まず、しっかり当事者意識を持っていただくということが大事」
昨年度から行われているこの研修は、おととしの食物アレルギー事故をきっかけに始まりました。
上越市の小学校では、おととし、アレルギー物質を含む給食を食べた児童が救急搬送されたほか、去年9月にはアレルギー反応が出た児童に薬を飲ませずその後、病院に搬送されています。
研修会では食物アレルギーが発症するまでのメカニズムや事故が発生する原因に取り違えや思い込みのほか、能力・知識の不足があると説明。
【講演】
「繰り返し研修をしながら、とっさの時にできる体制をつくっておかなければならない」
4月22日には、上越市の小学校でガラス片の入った給食を完全にガラスが除去できたか分からない状態で食べさせていた事案も発生。
子どもの成長を支える給食の提供には、万全の体制を整備することが求められます。
【参加者】
「あすは我が身と思っている。学校現場は本当に何が起こるか分からないので、そちらが起きたときに、私たちがこれからどのように対応していくかというのは真剣に考えていきたい」
【参加者】
「最新のアレルギーには、どういうものがあるのかということと、それに私たちが落ち着いて対応するにはどうすればいいかということがよく分かったのでよかった」
市内の小中学校では今後、この日の研修内容をもとに、各学校でアレルギー研修を実施する方針です。
最終更新日:Fri, 25 Apr 2025 18:43:36 +0900