第四北越FG・大光銀行が決算発表 両行とも“増益”に 地銀の再編進む中…トップが見据える経営戦略は?新潟

新潟県内の地銀2行が5月9日、昨年度の決算を発表し、両行とも増益となりました。地銀の再編が進む中、両行のトップが見据える経営戦略は?

新潟県内の地銀2行が5月9日、昨年度の決算を発表し、両行とも増益となりました。地銀の再編が進む中、両行のトップが見据える経営戦略は?

9日、昨年度の決算を発表した第四北越フィナンシャルグループ。

最終的な利益にあたる純利益は293億円と、前年から38.4%の増益に。

第四北越銀行単体の純利益は前年から57.1%増の252億円となり、フィナンシャルグループ設立以来、最高益を更新しました。

当初の業績予想を大幅に上回った理由については、金利の上昇などを挙げています。

【第四北越FG 殖栗道郎 社長】
「飛躍のステージ、“一志勇躍”という言葉を掲げているわけだが、言葉負けしない決算ができたと認識している」

大光銀行も5月9日昨年度の決算を発表。純利益は24億6100万円と、こちらも前年から45.7%の増益となりました。

【大光銀行 川合昌一 頭取】
「低利の環境下で、われわれ経営体質の強化・利益体質の強化に努めてきたこと、それからお客様に寄り添うことで培ってきた経営基盤が身を結んだ結果と考えている」

一方で、第四北越フィナンシャルグループは2027年春に群馬銀行と経営統合することを発表。経営統合によりさらに経営基盤を強固にしたい考えです。

【第四北越FG 殖栗道郎 社長】
「合併した直後、100日程度の間に集中して全力で物事を進めてしまう。これが重要で、ダラダラ・ゆっくりやっていると成功しない」

この経営統合について、大光銀行の川合頭取は「経営環境に変化があると想定されると思うが、コメントする立場にない」とした上で…

【大光銀行 川合昌一 頭取】
「地域に根ざした金融機関にしていく方針に変わりはない」

今年度の業績予想については、両行ともに増益を見込んでいます。

最終更新日:Fri, 09 May 2025 19:06:46 +0900