当時小学5年の女子児童 いじめ受けて自殺未遂…第三者委は“学校の対応不備”指摘「いじめに対応する校内体制が整備されていなかった」新潟市

おととし、新潟市立の小学校で当時小学5年の女子児童がいじめを受け、自殺を図っていた問題で、調査を行った第三者委員会は「いじめに対応する校内体制が整備されていなかった」とする報告書を市教育委員会に提出しました。
新潟市役所

おととし、新潟市立の小学校で当時小学5年の女子児童がいじめを受け、自殺を図っていた問題で、調査を行った第三者委員会は「いじめに対応する校内体制が整備されていなかった」とする報告書を市教育委員会に提出しました。

この問題は、新潟市内の小学校に通っていた当時5年の女子児童がいじめを受けたとして、おととし4月に自殺を図り、市教育委員会はいじめの重大事態と判断。

これを受け、第三者委員会が調査を行い、被害児童が2022年の夏休み明けからおととし3月までの間にクラスの複数の児童から悪口や陰口など、いじめに当たる行為を受けていたと認定しました。

また、報告書では被害児童が教職員や担任にいじめ被害を訴えたにも関わらず、十分な対応がなかったことから自殺を図る事態につながったと指摘。

「いじめに対応するための校内体制が整備されていなかった」としています。

市教育委員会は今後、報告書で提言された教員の資質向上の取組など再発防止策を進めていく考えです。

また、市教育委員会は、当時の小学校の校長の60代女性を減給2カ月(10分の1)、教頭の40代男性、担任の30代男性を減給1カ月(10分の1)の懲戒処分にしたと発表しています。

最終更新日:Tue, 20 May 2025 19:11:57 +0900