
4月、新潟県佐渡市で開かれたイベントの会場で偽札とみられる旧1万円札が使用されていたことが関係者への取材で分かりました。その紙幣は一目で偽物と思うほど雑な作りだったと言います。
佐渡市で桜が見頃を迎えていた4月19日。
真野地区では、サクラや踊りなどを見ながら様々なグルメを楽しめる真野桜まつりが行われていました。
このイベントで出展者に呼びかけられたのが…
【イベント出展者】
「こういったお金を使われたという話を聞いて、翌日販売するときに十分注意してくださいねという話をされた」
イベント初日にこの会場で使われたという紙幣。一見、普通の旧1万円札ですが、よく見てみると…白い紙にカラーコピーしたためか、あるはずのない余白が。
【イベント出展者】
「これが偽物ですよという話をされた写真。ちょっと雑だったような気がする。見れば分かる」
実際の紙幣よりも薄い紙質でサイズも異なり、透かしがないなど偽札であることが疑われたため、イベント関係者が警察に届け出たと言います。
去年7月には、3Dホログラムなど偽造防止のための様々な技術が導入された新紙幣が登場。
しかし、イベントなど不特定多数の人が出入りし多くの現金が行き交う場所では偽札が使われたとしても発見が遅れ、使用者の特定も困難になるのではないかと関係者は懸念を示します。
【イベント出展者】
「急いでいると分からないかもしれない。たたんでぱっと出されて、お釣りを出すような感じだと」
佐渡島の金山の世界文化遺産登録で観光客の増加に期待がかかる中、巻き起こった偽札騒動。
警察は個別の案件についてはコメントを控えるとして捜査状況を明らかにしていません。
最終更新日:Fri, 23 May 2025 18:37:50 +0900