

新潟地震から6月16日で61年です。当時、特に被害が大きかった地域にある新潟市東区の桃山小学校では避難訓練が行われました。一方、去年1月の能登半島地震では発災直後に避難所の鍵が開いておらず混乱が発生。こうした反省を踏まえ、地域住民の避難訓練では遠隔での鍵の操作などが確認されました。
桃山小学校で16日に行われた避難訓練。訓練に参加したのは児童たちだけではありません。
【記者リポート】
「いま、緊急地震速報がなりました。地域住民の方が小学校前へと避難してきます」
周辺住民も避難訓練に参加。ここで活用されたのが…
【記者リポート】
「いま、住民の方が鍵ボックスから鍵を抜き取り、職員玄関の鍵を開けていきます」
【住民】
「はい、鍵開きましたよ」
遠隔操作式の“鍵ボックス”です。
去年1月の能登半島地震で津波警報が発令された新潟市では、一部の避難所で鍵が開いておらず、避難者が避難できないケースがあったほか、鍵や窓を壊して中に入るなどの事案も発生。避難所運営の課題に上がっていました。
【記者リポート】
「津波が発生した際に避難する小学校のような建物では、入り口脇に鍵ボックスが設置されました。この鍵ボックスは緊急地震速報などが鳴ると同時に施錠が解除され、職員玄関は本来鍵が閉まっていますが、いち早く来た人が開けて中に入れるようになっています」
鍵ボックスは津波がすぐに到達する可能性のある地域の避難所などでは遠隔操作で鍵を開け、それ以外の地域では暗証番号式となっています。
【住民】
「前は(避難しに)来たが開いていなかったので、また車を出してもらって遠くへ避難した。きょう見て、これなら安心だな、避難しても大丈夫だなという実感はあった」
【住民】
「今までだと、地域の方が鍵を持っている。その方が来ないと開かない。遠隔になってからはこちらも落ち着いて行動できた」
新潟市役所では、この鍵ボックスの運用状況について現地の映像を確認。中原八一市長は「迅速かつ円滑な避難体制が確保できた」と評価しています。
最終更新日:Mon, 16 Jun 2025 21:30:00 +0900